多度津町立多度津小学校

第51回特別研究指定校

研究課題

ICTを有効活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
~認知能力と非認知能力を育成するための教育DXの在り方~

多度津町立多度津小学校の研究課題に関する内容

都道府県 学校 香川県 多度津町立多度津小学校
アドバイザー 吉崎 静夫 日本女子大学 名誉教授
研究テーマ ICTを有効活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実
~認知能力と非認知能力を育成するための教育DXの在り方~
目的
  • ・Well-beingの向上
  • ・全ての児童の学習権の保障
現状と課題 本校は通常学級に在籍する特別な支援を要する児童や家庭環境が複雑な児童、外国にルーツをもつ児童が多く、学力が二極化している。昨年度は「個別最適な学び」「協働的な学び」をキーワードに研究に取り組んだ。その結果、授業の中で児童が自己選択・自己決定する場面が増え、学習の個性化が図られ、学習に対する意欲の向上が見られた。
一方で、多様な考え方に触れ、思考を深める等の協働的な場面が少なかったという課題が残った。
学校情報化の現状 本校では、1人1台のタブレット端末が活用可能で、校内のどこからでもWi-Fiに接続できる環境が整備されている。しかし、教職員によってICT活用への意識やスキルに差があり、授業での積極的な活用にはまだ課題が残る。校務の情報化についても、昨年度からDX化を推進しているが、機器やネットワーク環境などのハード面での整備が不十分な部分がある。
今後は、教職員のICTスキル向上を図るとともに、児童の情報活用能力を育成するための系統的な情報教育の体制を整えることが喫緊の課題である。
取り組み内容 昨年度の成果と課題を踏まえ、ICTを効果的に活用して、児童一人一人の理解度や特性に応じた最適な学びの環境を提供するとともに、対話や協働を通じた学びを促進する授業づくりを進める。また、教育DXの視点から、学習データを活用したフィードバックや学習方略の可視化、アンケート結果の活用により、児童の認知能力・非認知能力の向上を図る。さらに、児童が自らの学習を振り返り、課題を発見しながら自己調整していく力を育成する。協働的な学びの土台として、異なる意見や考えを尊重できる文化を育む「安心できる学級づくり」にも重点的に取り組む。
成果目標
  • ・児童の「自己調整力」および「他者と協働する力」についての意識調査を実施し、全体で10%以上の向上を目指す。
  • ・Q-U調査の「学校生活不満足群」の該当者を0にする。
  • ・児童による振り返り活動において、記述量と記述内容の観点数の増加を図る。
助成金の使途 電子黒板、プロジェクター他
研究代表者 大西 孝敬
研究指定期間 2025年度~2026年度
学校HP https://www.tadotsu.jp/tadotsusyo/
公開研究会の予定 1月28日(水)公開研究会(低・中・高学年 各1本ずつ授業公開)