スクールフォトレポート

2025/07/23

国立大学法人名古屋大学教育学部附属中・高等学校

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生成AIを用いて統計的検定の理解を深める学習

写真:生成AIを用いて統計的検定の理解を深める学習
本校では昨年度からデータサイエンスの授業に生成AIを取り入れてきました。今年度は、平均の差の検定(t検定)を扱う際に、理解を深めるために生成AIと会話する試みを行いました。
t検定では用いる変数の特性を理解し、適切な検定方法を選択する必要があります。更に、目的変数と説明変数の意味を知り、t検定においてはどのような尺度でそれぞれの変数を取り扱うことが適切であるのかを学習しました。
予め、「用いる変数と検定方法を穴埋め形式で記入するとそのままプロンプトとして使えるワークシート」を作成し、授業では個人のタブレット端末を用いてそれぞれのペースで作業を行いました。生徒は、自身の考えたテーマと仮説、それに準じて考えた変数と検定方法の妥当性を生成AIに投げかけます。すぐに生成AIが診断、コメントを回答してくれるため、これをもとに修正を繰り返しました。生徒は、興味関心に沿ったテーマの目的変数と説明変数に用いられる尺度の違いや、平均の差の検定が適用できる条件を具体的に学習することができました。
学校名 国立大学法人名古屋大学教育学部附属中・高等学校
研究課題
生成AIを活用した統計的思考力向上のためのデータサイエンス教育の実践
~AARサイクルと協同による思考促進型学習環境の構築~
都道府県 愛知県
学校ホームページ https://highschl.educa.nagoya-u.ac.jp/