スクールフォトレポート

2025/07/22

群馬県立中央中等教育学校

最新版のウェブアプリを授業に導入!

最新のベータ版ソフトウェアは4月初めに導入されました。「Arizona AI」という名称で、Googleスプレッドシートを使ってメニューを共有・カスタマイズできるSingle Page Application(単一ページアプリケーション)です。これにより、教員が必要に応じてAIアシスタントをメニューに簡単に追加できるようになっています。

4月中旬には、AIフィードバックを使わずにライティング課題を実施し、基準(Baseline)となるレベルを確認しました。同時に、コントロールグループの生徒からもBaseline課題を回収しました。
その後まもなく、実験グループの生徒はライティングアシスタントの利用を開始しました。
使用手順は以下の通りです。

1回目の授業では、まずトピックをしっかり導入します。次に、使用する語彙や表現を練習し、ペアで意見を交換します。その後、実際にパラグラフを書いてもらい、「1st Try」として手書きの下書きを完成させます。

2回目の授業では、前回の語彙や表現を復習します。リーディング練習や簡単な自己添削も取り入れ、内容をさらにブラッシュアップします。ペアで意見交換をした後、同じトピックについて「2nd Try」のライティングを手書きで行います。

3回目の授業では、リーディング練習と簡単な自己添削で内容をもう一度確認します。その後、Googleフォームにパラグラフを入力し、GmailでAIからのフィードバックを受け取ります。フィードバックを参考にして「2nd Try」を赤ペンで修正し、最終的に黒ペンで清書を完成させます。

これらの3回の授業を1サイクルと呼びます。平均して月に2サイクル程度実施しています。

5月初めには、校内研修を行い、教員にこのシステムの使い方や、より広く「プロンプトエンジニアリング」やAIアシスタントの概念について紹介しました。その結果、2名の教員がArizona AIシステムの利用を開始しました。

7月初めには、群馬県高崎市で開催された「AI教材活用研究会」にて、予備実験の結果とデモンストレーションを発表しました。

夏休み前に、もう1サイクルを実施する予定です。
学校名 群馬県立中央中等教育学校
研究課題
大規模言語モデルのAPIを活用した中等生向け個別最適化英語ライティング指導の革新
~1人1台端末で実現するリアルタイムフィードバックによる学習成果向上のための拡張可能なシステム設計~
都道府県 群馬県
学校ホームページ https://chuo-ss.gsn.ed.jp