学校法人国際学園 星槎もみじ中学校

第52回特別研究指定校

研究課題

独自開発対話型VRアプリによる探究・自己調整学習モデルの構築実践
~音声対話による評価・振り返り支援の授業モデル化~

学校法人国際学園 星槎もみじ中学校の研究課題に関する内容

都道府県 学校 北海道 学校法人国際学園 星槎もみじ中学校
アドバイザー 北澤 武 青山学院大学 教授
研究テーマ 独自開発対話型VRアプリによる探究・自己調整学習モデルの構築実践
~音声対話による評価・振り返り支援の授業モデル化~
目的 本研究は、中学生における探究学習および自己調整学習の質を高めることを目的とし、音声対話型AIを活用した独自開発のVRアプリを「学びの伴走者」として位置付け、その教育的有効性を検証するものである。特に、評価・振り返り場面においてAIとの対話を活用し、生徒のメタ認知能力の向上と自己理解の深化を図るとともに、教師の個別支援負担の適正化を目指す。さらに、これらの実践を通して、対話型AIを活用した探究学習モデルを体系化し、他校へ展開可能な汎用的教育モデルとして提示する。また、VR空間における没入的対話環境が学習者の思考の深まりおよび振り返りの質に与える影響を明らかにする。
現状と課題
  • ① 探究学習では生徒ごとにテーマや進度が異なり、個別最適な支援やフィードバックの確保が困難であり、振り返りの質に差が生じやすい。
  • ② 生成AIの教育活用は進展しているが、教員間で理解や経験に差があり、学校全体での体系的な活用には至っていない。
  • ③ 従来のAI活用はPC環境に依存し、準備や操作負担が大きく、授業への継続的導入の障壁となっている。
本校では、Meta Quest単体で安定動作する独自開発VR対話アプリを実現しており、この実用的基盤を教育モデルへと発展させることが求められている。さらに、本アプリは起動成功率・待機時間・安定性において実用水準に達しており、授業で継続的に活用可能な環境を実現している。
学校情報化の現状 本校ではICT環境の整備は一定程度進んでおり、授業における活用も行われているが、主に情報提示や個別学習支援に留まっている。生成AIの活用については一部の教員に限定されており、学校全体としての活用方針や実践の共有は十分ではない。
また、VRや音声対話AIといった新しい技術の導入は進みつつあるものの、教育効果の検証や授業設計への体系的な組み込みは発展途上である。今後は、これらの技術を活用した探究学習モデルを構築し、学校全体での実践と共有を進める必要がある。
取り組み内容 本研究では以下の2点を柱として段階的に実践を行う。
  • ① 教員のAI活用能力の向上
    • ・校内研修を通して生成AIおよび対話型AIの理解を深める
    • ・教育利用におけるリスクや倫理面の整理
    • ・授業での活用方法の共有と標準化
  • ② 探究学習における対話型AI活用の実践
    • ・VR環境における音声対話を活用した探究活動の実施
    • ・問いの深化、仮説検討、振り返りの言語化の支援
    • ・対話ログおよび振り返り記述の分析による学習効果の検証
    • ・VR空間における没入感が対話の質および振り返りの深さに与える影響を分析する
    • ・授業モデルとして「対話→振り返り→再構成」の学習サイクルを明確化し、再現可能な形で整理する
これらを通して、対話型AIを活用した自己調整学習モデルの構築を行う。
成果目標
  • ・対話型AIを活用した授業実施率:80%以上
  • ・生徒の振り返り記述の質的向上(ルーブリック評価):平均1段階以上向上
  • ・自己効力感の向上(アンケート):向上回答70%以上
  • ・対話継続率:90%以上
  • ・VRアプリの起動成功率:95%以上
助成金の使途 VRゴーグルMeta Quest3s、ChatGPT5.2 有料版 ライセンス料、講師謝礼、JAET参加旅費交通費、芸術作品見学研修会、mobile WiFi レンタル料、資料製作費他
研究代表者 大倉 俊亮
研究指定期間 2026年度~2027年度
学校HP https://seisa.ed.jp/momiji-jh/
公開研究会の予定
  • ・全日本教育工学研究協議会(JAET)での発表
  • ・公開授業研究会の実施(年1回以上)
  • ・研究成果(授業案・評価ルーブリック・運用手順)の公開