スクールフォトレポート
2026/03/17
沼津市立今沢小学校
NEW体験×デジタル=∞!
■ 本年度の教育実践の概要
・本校は、デジタルと直接体験の双方の良さを生かした教育を積み重ねてきました。多言語環境にある子どもたちと共に学ぶすべての子どもが、主体的に心を震わせる体験を共有し、対話的に学びを深めてきました。デジタル教育基盤を有効活用することで、子どもたちのリアルな学びをより豊かにすることができました。例えば、年間2回低学年・高学年に分けて実施した小中Umi交流会を通し、子どもたちは平和に対する問いをもち、個別最適に課題追究を行い、協働的に学びを深める中で、多文化共生を体験的に体得し、自己実現の過程において自己肯定感を高めていきました。次年度も本研究を基盤として、さらに発展・充実させていきたいと考えています。また、CLD(Culturally Linguistically Diverse Children:以下CLD児)が在籍児童の振り返りの文章を読むことにより、日本特有の教科領域の学びの価値に気付く姿が見られました。さらに、一人一台端末や大型画面を活用できることを自分の強みと捉える子どもも増えました。特に、特別の教育課程を在籍学級と連携し教科横断的に単元を構想するプロセスでの児童理解カリキュラムマネジメント、大型画面や一人一台端末等のデジタル学習基盤の日常的な活用が、子どもの自信を生む大きな要因となったことが分かりました。
【3学期の主な実践事例】
◆合同Umi
・小中Umi交流会(2月):低・中学年向けの交流活動を実施。
・2年算数科(3月):図形領域において直接体験をデジタルの力でより豊かに広げました。子どもの様子から、体験にデジタルを掛け合わせる良さが見える一方、更なる開発課題にも気付きました。デジタル操作も含めた体験は、子どもの図形概念を平面⇔立面の往還を全ての子どもに可能にしました。モノを床に落し拾う中混乱する不安もなく、安心して展開図を自分の指先でクリックするだけで瞬時に組み立て多方面から見ることのできる面白さに子どもたちはのめり込んでいきました。図形に苦手意識をもつ子どもたちが、デジタルを意欲的に活用しながら手元のパーツや平面図から生じた問いを見事に解決し、手元のパーツを直接組み立て自分で作った箱をつまむようにもちながら「向かい合う面」について語り合っていました。授業終盤には、「もっと話したい。」と言い「向かい合う面が同じ形でないと箱にならないとこれ(デジタルの模型)を動かして気付いたんだけど、本当にそうだって思ったのは、これ。ほらね。」と言い、自分で組み立てた箱をつまむように持ちながら自信をもって説明する子どもの姿に変わっていきました。授業後「図形なら、好きかも。」「図形の勉強、楽しかった。」「(一台端末と大型画面を)また、こういう使い方をしてみたい。」という回答が9割を超えていた。
・6年社会科(3月):JICAオンライン出前授業を実施し、アフリカで国際協力活動を行う海外協力隊員と大型画面を通して直接対話し、学びを深めました。
◆社会に開かれた教育課程の実施
① 社会 ⇔ 子ども
・地域探検学習を通して環境保護を意識した子どもたちが、多言語によるポスターを制作したり、KWNワークショップを通して映像制作の専門家から助言を受け、映像を制作したりしました。また、市内の土木事務所の許可を得て掲示板を活用するなど、社会への働きかけを行いました。
・机上の学習だけでなく、社会の一員として行動する経験が子どもの自信を生みました。また、公共マナーや交渉に関わる言葉、社会の仕組みを学ぶ機会にもなりました。
② 折り鶴プロジェクト
・小中Umi交流会をきっかけに折り鶴プロジェクトが始まり、昼の放送等で子どもたちが自主的に呼びかけを行いました。全校児童生徒、教職員、保護者、地域の方々から集まった、平和を願う言葉を書いた折り鶴を日本語支援員が広島へ届け、その様子をデジタルで共有しました。今夏には、ラオスやベトナムの平和関連施設にも届ける予定です。
◆学校評価
・児童・保護者・教職員の視点による学校評価を12月と3月に実施し、その変容を分析しました。
◆発信
① 1月:キッド・ウィットネスニュース(KWN)日本コンテスト2025に応募した「みらいポスト」が佳作入選し、制作に関わったすべての子どもの自己肯定感や社会参画への意識を高めました。「みらいポスト」は、小中Umi交流会からの気付きをニュース風に制作した映像番組です。
② 1月:Panasonic教育財団助成中間報告会に参加しました。
③ 2月:「子どもの日本語研究会」において、「在籍学級で自己実現できるための国際室における特別の教育課程の工夫」の一事例として、本研究に関連付けた口頭発表を行いました。
④ 今夏:ベトナムで開催される「CASTEL/J 日本語教育支援システム研究会 国際大会」において、生成AIの活用に焦点を当てた口頭発表を予定しています。
筆者自身も本助成研究を通し教育テクノロジーに関心が高まりました。今春より教育テック大学院大学で学び情報学の専門性を高め、国際的に知見を生かしていきたいと考えています。
・本校は、デジタルと直接体験の双方の良さを生かした教育を積み重ねてきました。多言語環境にある子どもたちと共に学ぶすべての子どもが、主体的に心を震わせる体験を共有し、対話的に学びを深めてきました。デジタル教育基盤を有効活用することで、子どもたちのリアルな学びをより豊かにすることができました。例えば、年間2回低学年・高学年に分けて実施した小中Umi交流会を通し、子どもたちは平和に対する問いをもち、個別最適に課題追究を行い、協働的に学びを深める中で、多文化共生を体験的に体得し、自己実現の過程において自己肯定感を高めていきました。次年度も本研究を基盤として、さらに発展・充実させていきたいと考えています。また、CLD(Culturally Linguistically Diverse Children:以下CLD児)が在籍児童の振り返りの文章を読むことにより、日本特有の教科領域の学びの価値に気付く姿が見られました。さらに、一人一台端末や大型画面を活用できることを自分の強みと捉える子どもも増えました。特に、特別の教育課程を在籍学級と連携し教科横断的に単元を構想するプロセスでの児童理解カリキュラムマネジメント、大型画面や一人一台端末等のデジタル学習基盤の日常的な活用が、子どもの自信を生む大きな要因となったことが分かりました。
【3学期の主な実践事例】
◆合同Umi
・小中Umi交流会(2月):低・中学年向けの交流活動を実施。
・2年算数科(3月):図形領域において直接体験をデジタルの力でより豊かに広げました。子どもの様子から、体験にデジタルを掛け合わせる良さが見える一方、更なる開発課題にも気付きました。デジタル操作も含めた体験は、子どもの図形概念を平面⇔立面の往還を全ての子どもに可能にしました。モノを床に落し拾う中混乱する不安もなく、安心して展開図を自分の指先でクリックするだけで瞬時に組み立て多方面から見ることのできる面白さに子どもたちはのめり込んでいきました。図形に苦手意識をもつ子どもたちが、デジタルを意欲的に活用しながら手元のパーツや平面図から生じた問いを見事に解決し、手元のパーツを直接組み立て自分で作った箱をつまむようにもちながら「向かい合う面」について語り合っていました。授業終盤には、「もっと話したい。」と言い「向かい合う面が同じ形でないと箱にならないとこれ(デジタルの模型)を動かして気付いたんだけど、本当にそうだって思ったのは、これ。ほらね。」と言い、自分で組み立てた箱をつまむように持ちながら自信をもって説明する子どもの姿に変わっていきました。授業後「図形なら、好きかも。」「図形の勉強、楽しかった。」「(一台端末と大型画面を)また、こういう使い方をしてみたい。」という回答が9割を超えていた。
・6年社会科(3月):JICAオンライン出前授業を実施し、アフリカで国際協力活動を行う海外協力隊員と大型画面を通して直接対話し、学びを深めました。
◆社会に開かれた教育課程の実施
① 社会 ⇔ 子ども
・地域探検学習を通して環境保護を意識した子どもたちが、多言語によるポスターを制作したり、KWNワークショップを通して映像制作の専門家から助言を受け、映像を制作したりしました。また、市内の土木事務所の許可を得て掲示板を活用するなど、社会への働きかけを行いました。
・机上の学習だけでなく、社会の一員として行動する経験が子どもの自信を生みました。また、公共マナーや交渉に関わる言葉、社会の仕組みを学ぶ機会にもなりました。
② 折り鶴プロジェクト
・小中Umi交流会をきっかけに折り鶴プロジェクトが始まり、昼の放送等で子どもたちが自主的に呼びかけを行いました。全校児童生徒、教職員、保護者、地域の方々から集まった、平和を願う言葉を書いた折り鶴を日本語支援員が広島へ届け、その様子をデジタルで共有しました。今夏には、ラオスやベトナムの平和関連施設にも届ける予定です。
◆学校評価
・児童・保護者・教職員の視点による学校評価を12月と3月に実施し、その変容を分析しました。
◆発信
① 1月:キッド・ウィットネスニュース(KWN)日本コンテスト2025に応募した「みらいポスト」が佳作入選し、制作に関わったすべての子どもの自己肯定感や社会参画への意識を高めました。「みらいポスト」は、小中Umi交流会からの気付きをニュース風に制作した映像番組です。
② 1月:Panasonic教育財団助成中間報告会に参加しました。
③ 2月:「子どもの日本語研究会」において、「在籍学級で自己実現できるための国際室における特別の教育課程の工夫」の一事例として、本研究に関連付けた口頭発表を行いました。
④ 今夏:ベトナムで開催される「CASTEL/J 日本語教育支援システム研究会 国際大会」において、生成AIの活用に焦点を当てた口頭発表を予定しています。
筆者自身も本助成研究を通し教育テクノロジーに関心が高まりました。今春より教育テック大学院大学で学び情報学の専門性を高め、国際的に知見を生かしていきたいと考えています。
| 学校名 | 沼津市立今沢小学校 |
|---|---|
| 研究課題 | 多言語な子供たちと学ぶ全ての子供の多文化共生における自己肯定感の育成をめざした教育実践 ~日本特有の教科領域の学びにおける一台端末と大型画面の効果的活用~ |
| 都道府県 | 静岡県 |
| 学校ホームページ | https://swa.numazu-szo.ed.jp/numazu022 |






