スクールフォトレポート

　本校では今年度、「自由進度学習」を軸に据え、児童の主体的な学びを育てる授業改善を研修の重点として進めている。本校が目指す「自由進度学習」は、単に児童が自分のペースで学ぶことではなく、「自己調整学習」に近い在り方である。児童が学習目標を明確にもち、振り返りを通して自らの学び方を調整していくプロセスを重視している。
　教師は支援者として、児童が「なぜ学ぶのか」「どのように学ぶのか」を考えられる環境をデザインする役割を担う。自由＝放任ではなく、意図ある自由と対話的な支援を融合させ、子ども主体の学びを実現していくことを目指している。
　研修の具体的な取組として、2学期から全校授業研究（全校研）を継続的に実施している。外部の視点を取り入れるために、大学教授をファシリテーターとして招き、授業づくりにも参画いただき、専門的な助言を得ながら実践を深化させている。また、地域の幼稚園・保育園の職員にも研修に参加していただき、子どもたちの学びの姿や研修の方向性について客観的な意見をいただいている。2学期末までに計4回の全校研を実施し、その成果と課題を整理した上で、3学期にさらなる改善を図っていく予定である。

楽習につながる一人一台端末を有効活用できる児童の育成
～オールインワン文房具、情報収集・発信のツールとしての一人一台端末の活用典型事例の創出～