スクールフォトレポート

2023/01/04

安来市立荒島小学校

一人一台端末にマルチメデイアデイジー図書を貸し出す

読むことに困難を持つ子にとって紙ベースの図書館は、読書を楽しむことにも知りたい情報を得ることにもなかなかつながらない場所でした。一方で技術の進歩は多様な読書のあり方を可能にしています。しかし、予算や煩瑣な準備など、学校図書館での導入はなかなか難しく、どうしても担当者が変わると継続できない状況も続いていました。
令和2年にマルチメディアデイジー図書のわいわい文庫が国会図書館に収蔵され、学校図書館が承認館になることで、データの貸し出しができるようになりました。さらに一人一台端末のおかげで、「読みたい本を自分の端末に貸し出してもらい、自分のペースで楽しむ」ことができます。
写真は、図書館を核にして日常的に読書を楽しむサイクルができるようになった児童の様子です。毎月、学年で一番たくさん本を借りて、休憩時間に読んでいます。お気に入りの本のセリフは抑揚も含めてよく覚えていて、読み上げに合わせて自分も大きな声で読んでいます。
彼にとって読書は、端末があってこそ自分で楽しめるものになりました。
学校名 安来市立荒島小学校
研究課題
特別支援学級での遠隔学習支援を可能にするICT活用
~デジタルコンテンツの活用と日常的な共有をベースに、途切れることのない学びを支える~
都道府県 島根県
学校ホームページ https://www.city.yasugi.shimane.jp/gakkou/arashima-es/