スクールフォトレポート

2025/10/08

八王子市立高嶺小学校

非認知能力を高める探究学習

写真:非認知能力を高める探究学習
第1回目の研究授業を9月12日(金)に5年生の社会科「情報を伝える人々」で行いました。高嶺小学校の先輩がテレビ番組に取り上げられたことから疑問をもち、「テレビ局の人たちは、どのような思いで番組をつくり、私たちに届けているのだろうか?」という学習問題を解決するために探究学習を行いました。
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非認知能力を高めるための主な手立て
①探究学習の中で、主体性、協調性、粘り強さを発揮している場面について児童と話し合い、ルーブリックを作成する。
②Geminiを活用し、振り返りの中で非認知能力が働いている場面を価値付け、クラス全体にフィードバックする。
③NotebookLMを活用し、聴覚優位な子に対しても動画・音声資料を作成することで、学習への理解の向上を図る。
④実際に仕事に携わる人(J:COM)と直接関わる機会をつくる。
⑤AIレコーダーの活用し、授業分析を行う
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学習計画を立てる場面では、児童がお互いの計画を比べながら、「テレビ局の人の思いよりも、仕事内容から調べた方が理解しやすそう」と友達の意見を取り入れながら学び合う様子が見られ、主体性や協調性を発揮している場面が多く見られました。
インタビューに向けての準備では、実際にJ:COMの方に具体的な話を聞き出すことができるように、質問を何度も練り直しました。インタビュー当日は、教科書では知ることのできなかった働く人の想いにも気付くことができ、貴重な機会となりました。
ICT機器の活用では、プロンプトを加筆・訂正しながらGeminiで毎時間200字程度のフィードバックを行うことで、児童の振り返りの文字数が平均1.2倍まで増え、詳細なフィードバックが児童の主体性の向上につながりました。AIレコーダーは、非認知能力(主体性、協調性、ねばり強さなど)の向上に焦点を当てた指導が効果的であったのかの検証に使用しました。分析結果を基に、教師の指導や言動(発問、価値付けなど)の傾向を把握し、課題点を具体的にして指導改善を行いました。
学校名 八王子市立高嶺小学校
研究課題
非認知能力を高める探究学習
~深い学びを実現するICT機器の活用を通して~
都道府県 東京都
学校ホームページ https://hachioji-school.ed.jp/takne