実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第41回特別研究指定校(活動期間:平成27~28年)

芦屋市立精道小学校 /平成27年度8-12月期

前へ 次へ
 

活動報告メニュー 活動報告メニュー

ご覧になりたいメニューボタンをクリックしてください。

研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

公開研究会の計画
公開研究会の計画

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

芦屋発,課題解決型学習(アクティブラーニング)
~タブレット端末の活用で児童の思考をさらに深める~

[成果目標]

  • 各学年の教科カリキュラムを基本として発達段階に応じた実践事例(失敗も含めて)を集約し,教員間で共有し,ICT活用術や指導の向上を図る。
    《実践モデル》
  • 教師一人一人が「子どもたちが学び合いの中で思考を深める」ためのツールの一つとしてのタブレット活用に取り組むことで,その感覚とポイントをつかむ。
    《授業改善》
  • 実践⇔検討⇔改善の循環により教師全体の力量を高めるとともに,授業実践研究への意欲の継続を図る
    《研究の持続》

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 

[取り組み内容]

1.実践モデル

①授業推進委員会でのICTを活用した授業の取組の交流

②ミニ研修会(教員が使い勝手がよいというICTの活用方法を全体に広げる)

2.授業改善

①研究発表会の実施

②研究会に向けて,堀田先生を交えての指導案検討

③授業エビデンスとしての、単元前・単元後の児童アンケートの実施

3.研究の持続

①一人一授業公開(5~9月) ※1学期に行えなかったクラスの授業公開

②授業推進委員会での各学年によるICT活用授業の交流

③ICT掲示板の設置

アドバイザーの助言と助言への対応

園田女子大学 堀田先生からの助言

①子どものアンケート(エビデンス)を踏まえた経験カリキュラムの作成について
②実践を追試する必要性について
③事例集を元にしたリーフレットの作成

助言への対応

①授業におけるエビデンス(児童アンケート)をつけた経験カリキュラムをどのような形にするのか授業推進委員会で協議中。
②去年度行った実践を追試することの必要性を教員間で共通認識する。
③アクティブラーニングの実践について,見た人が活用しやすい(一般化)リーフレットを作成することを授業推進委員会で協議中。

 

ページトップへ

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • 研究発表会で全クラス公開できてうれしかった。全員で取り組むことができたことが大きい。
  • ICT活用の授業研修会を開くことに苦労した。本校はタブレット導入して2年目ということもあり,堀田先生からも多くのことを学んでいる。その中で,各先生間のスキルの差や意識の差が見られるようになってきた。その差を埋めるような研修を行うにはどうすれば良いのか考えることに苦労した。
  • 授業推進をしていく上で,全員が同じベクトルで研究を深めていくむずかしさを日々痛感している。

ページトップへ

成果

 
  • 研究会における全クラス公開授業。
  • 子どもたちがICT機器を用いた授業でも,騒がなくなってきた。
  • 学年や堀田先生を交えた研修会で指導案検討することで,授業のポイントや指導の観点などを若手・ベテランで交流でき,指導力向上につながった。

ページトップへ

今後の課題

 

全クラス公開の授業研究をしていく中で,教師間でICTの活用のポイントや有効性を確認できた。これからは,その系統性を意識したカリキュラム作りに入る予定である。カリキュラムをどのように作っていくか,共通理解しながら作り上げていくことが課題である。

ページトップへ

公開研究会の計画

 
来年度 日程調整中

ページトップへ

アドバイザーコメント

園田学園女子大学 人間健康学部 教授 堀田 博史 先生

 
堀田先生イメージ

精道小学校の研究キーワードは,アクティブ・ラーニング,タブレット端末の活用,そして思考力の育成です。

文部科学省は,2015年8月の教育課程企画特別部会 論点整理のイメージ(たたき台)(案)の中で,主体的な学びの過程,対話的な学びの過程,そして深い学びの過程が実現できているか,を新しい学びの形として問うています。精道小学校の研究は,これらの学びの過程を実現することが前提だと考えます。そして,実現した学びの過程を評価することが求められています。

5月から9月にかけて,すべての教員が校内で研究授業を行いました。また,授業推進委員会を立ち上げ,各学年によるICT活用授業の交流も行われています。これにより,教員のICT活用実践力は明らかに向上しました。多くの先生に,授業を参観してもらうことで,授業の工夫が認知できるようになりました。しかし,授業内容が前述した3つの学びの過程をどの程度意識してデザインされ,実践されているか,その辺りの検証も3学期に行われることを期待します。

特別研究指定校としての研究も折り返し地点です。エビデンスを校内で共有することと,研究課題にある「芦屋発」としての役割,市内の学校への普及の準備をはじめられることにも期待しています。

期待ばかりを述べましたが,ここ数年精道小学校に関わって,明らかに先生方の研究への取り組み姿勢に強い力を感じます。同じベクトルを向いて研究に取り組んでいます。残り1年半,このPowerを継続して,芦屋発のアクティブ・ラーニングを全国に広めましょう。

 

ページトップへ

 
前へ 次へ
揖斐町立揖斐小学校の基本情報へ