実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

古河市立上大野小学校 研究課題「プレゼンテーション力の向上で21世紀型学力を身に付ける学習活動に関する研究 ~ICT活用で伝える力,思考力・判断力・表現力を育む教育活動~」リンク

2016年度4-7月期(最新活動報告)新着

古河市立上大野小学校最新活動報告イメージ

朝の会での活用によって負担なく高まるリテラシーと表現力

one to oneの環境を活かし,朝から常時活用してスピーチを行うことで,タブレット端末を容易に操作できる児童が増え……活動報告を読む

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2016年度:

古河市立上大野小学校の研究課題に関する内容

都道府県 学校

茨城県 古河市立上大野小学校

アドバイザー

中橋 雄 武蔵大学教授

研究テーマ

プレゼンテーション力の向上で21世紀型学力を身に付ける学習活動に関する研究
~ICT活用で伝える力,思考力・判断力・表現力を育む教育活動~

目的

今回の研究では,タブレット端末の効果的な使い方として,プレゼンテーションを取り上げ,その製作過程で思考力・判断力・表現力を身につけさせる授業のあり方を研究することとした。

現状と課題

  • 全校児童106名の小規模校である。素直で純朴な児童が多いが,反面自分を表現することが苦手なところがある。
  • 児童の学力は学年によって多少の差はあるものの,ほぼ平均的な数値が出ている。しかし,読解力や表現力などに課題がある。
  • 職員のICTの利用は昨年から徐々に進んできているが,系統的に段階を踏んで利用するシステムがない。
  • 小規模校のため,学年を越えた活動は行っているが,学校の教育活動に大きな特徴はない。これまでの良さをいかしつつ,一人一台のタブレットを効果的に活用し,学校を活性化させるとともに,学力の向上を図りたい。

学校情報化の現状

平成27年9月から児童1人1台ずつタブレット端末(iPad)が配備されている。
書画カメラ、大型テレビ(学級に1台ずつ)配備

取り組み内容

  • 児童のタブレット端末と連携する新たな機器を導入し,教育活動の様々な部分で効果的なICTの利用ができる環境を整えていく。
  • 授業においては,児童が課題を解決し,それを聞く人にわかりやすく説明できるようにするツールとしてICTを利用する。また,そのプロセスにおいて,思考力・判断力・表現力が培われるよう,課題や活動を設定する。
  • 学年を追って段階的に児童のスキルが向上するよう指導計画に位置づけていく。
  • 様々な経験と研修をつんだ研究主任が,学校の目的と実態に合った方策を考え,必要な職員の研修と授業実践を検証しながら進めていく。
  • 1年目は教科・領域を絞らずに可能性のある分野に挑戦し,その結果を2年目に生かす。

成果目標

  • 児童が思考力・判断力・表現力を向上させ,自分の発表に自信が持てるようになる。このことにより学習活動が活発になり,学力の向上にもつながる。
  • 児童がモラルやマナーも含めたICTリテラシ-を身に付け,プレゼンテーションの能力を高めることができる。このことは21世紀に生きる力としてはたらく重要な能力のひとつである。
  • 各学年で児童が習得すべきスキルの計画ができる。
  • 職員は教育活動におけるICT活用のスキルを上げることができる。また,自身のプレゼンテーション能力も向上させ,様々な分野での活躍が期待できる。

助成金の使途

  • 電子黒板
  • ハードディスク・ケーブル
  • 交通費
  • 講師謝金
  • 印刷費

研究代表者

滝本 秀夫

研究期間

平成28年度~29年度

学校ホームページ

http://kamiono.koga.ed.jp/

公開研究会の予定

  • 平成28年9月26日(月)公開授業
  • 平成29年2月20日(月)公開研究会
  • 平成29年度に教育系学会で発表予定
  • 平成29年度は6月、10月に公開研究会を予定