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富山市立山室中部小学校 研究課題「日常の授業における基礎的な学力向上のためのICT活用指導法の開発」 リンク

2009年度1-3月期(最新活動報告)

教員のプレゼンテーションスキルの向上

今年度の研究のまとめを共有するための全体研修会では、プレゼンテーションソフトを使用した発表が多く見られた。昨年度に比べると多くなっているだけでなく、そのクオリティも高くなっている……活動報告を読む

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最終成果報告会(2010年8月) ● 成果報告書PDF

山室中部小学校の研究課題に関する内容

学校名

富山市立山室中部小学校

研究テーマ

日常の授業における基礎的な学力向上のためのICT活用指導法の開発

本実践の
セールスポイント

本校の学力のとらえ方 本研究は、学校で日々行われている授業の中でのICT活用の指導法を明らかにすることを目的とする。
本校では学力を右図のように構造的にとらえ、以下の3つの領域の指導法を開発する。


(1) 学校における生活規律確立
ICTを活用したビジュアルな生活指導によって学校での生活習慣や学習習慣を確立し、全ての児童が落ち着いて学習に取り組めるようにする。


(2) 基礎的な学力の習得
基礎・基本の力の前提となる基礎的な学力を習得するためのモジュール学習を、ICTを活用しながら毎日継続することによって、全児童の基礎的な学力の底上げを図る。


(3) 基礎・基本の学力向上
発問・指示・説明の明確化や教材の焦点化など、ICT活用による授業方法の改善を行うことによって、教師の指導力を向上させ、よりわかりやすい授業を実践できるようにする。

現状と課題
(申請理由)

 児童が落ち着いて学習に取り組むためには、基礎・基本となる内容を学ぶ前提として、すらすらと音読する、簡単な四則計算の答えを暗唱するなどの基礎的な学力を身に付けていることが望ましい。さらに、学習の構えとして、机上の整理を行う、姿勢良く学習するなど、学校での生活規律が確立していれば、児童は精神的に安定して学習に取り組むようになり、その学級全体に落ち着いて学習に取り組む雰囲気が生まれるだろう。
しかし、児童が手元の教科書を参照し、教師の板書・説明等から仕組まれる従来の指導法では、学習に集中できない児童が出現する。そのため、学習内容が身に付かず、さらに学習に取り組めないという悪循環に陥ってしまう。全校児童835名を抱える本校でも同様な問題を抱えた児童が存在し、近年の重要な課題となっている。

予想される成果

 効果的なICTの活用は、児童の学習を支援し学力を支える強力なツールとなる。本研究で明らかにする指導法は、同じような児童の実態に悩む全国の多くの学校にとっても、役立つ知見となるだろう。
  1. 学校での生活規律指導のためのICTを活用した生活指導ガイドブックの提供
  2. ICT活用による基礎的な学力習得のためのモジュール学習教材パッケージの提供
  3. 基礎・基本の確かな学力向上のための、ICTを活用した授業力向上ガイドブックの提供

公開に関する情報

<公開授業研究会>
平成21年11月13日(金)13:30〜16:50
研究テーマ
「日常の授業における基礎的な学力向上のためのICT活用指導法の開発」
  • 基礎学力の時間I・II(習得・習熟のための指導)
  • 公開授業12学級(習得型・活用型の授業)
  • 全体会
    ・研究経過報告
    ・パネルディスカッション(堀田龍也先生・高橋純先生 本校研究主任 ほか)

特別研究指定期間

平成20年〜平成21年

都道府県

富山県

研究代表者

杉田 久信(校長)

学校HP

http://swa.toyama-city-ed.jp/weblog/index.php?id=toyama025

アドバイザー

堀田龍也 教授(玉川大学)