実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)
行事:成果報告会

平成20年度

平成19年度

平成18年度

8分科会で熱心な質疑応答
校種およびテーマ別に次の8件に分かれて行われた分科会では、1件あたり10分間でプレゼンテーションしたあと、それぞれの指導者の助言を得ながら活発な質疑応答が繰り広げられました。(分科会一覧)
A 分科会〈幼稚園・小学校(交流・連携)〉
指導者:メディア教育開発センター 堀田 龍也 助教授
B 分科会〈小学校(IT活用)〉
指導者:宮崎大学 新地 辰朗 教授
C 分科会〈小学校(情報教育・情報モラル)〉
指導者:お茶の水女子大学 坂元 章 教授
D 分科会〈中学校(情報)〉
指導者:金沢大学 中川 一史 助教授
E 分科会〈中学校(交流・連携)〉
指導者:大阪市立大学 木原 俊行 助教授
F 分科会〈高等学校〉
指導者:メディア教育開発センター 波多野 和彦 助教授
G 分科会〈特別支援教育諸学校〉
指導者:川崎医療福祉大学 詫間 晋平 教授
H 分科会〈教師支援〉
指導者:聖徳大学 木下 昭一 教授
これらの分科会のごく一部を紹介します。

一緒にやる人が増えて広がるIT活用
B分科会で特に発言を求められた名古屋の伝馬小学校・神谷校長は、全校組織を挙げて取り組んでいる《食の教育》について、毎日更新している同校のホームページ制作を例に、助成による成果の大きさを次のように強調されました。「ITを活用するには、ひとりでやっていたのではどうしようもないが、一緒にやる人が増えることによって広がるものだ。ITは人が大事であることは勿論だが経費もかかるから予算を取ってくることも大切。随分以前のことだが、かつての在職校で初めて松下さんの助成を受けた時は、スライド用フィルムを10万枚購入して自前の教材づくりのために全教職員に渡して撮影してもらった。つまりは組織を挙げて取り組むことの意味は大きく、校長はそうしたことがやり易いのです」。
また、平成8年に助成を受けた学校の児童・生徒の学力を10年間に渡って追跡調査している指導者の新地先生は、メディアの経験量が多ければ多いほど学力が向上しているという結果を報告されていました。

着眼点の斬新な研究課題に注目
E分科会では岡山の部活動活性化研究会が、生徒のメタ認知力を高める手だてとして他の中学校の異種競技とのコラボレーションや、個人ポートフォリオの活用を指導プログラムに取り入れようとした取り組みを発表しました。メタ認知という、学習心理学の分野で重視されている観点への着眼に対して、指導者の木原先生からは個人フォートポリオを指導者がいかに活用して教えたのかとの質問も出されるなど、斬新な研究に注目が集まりました。

ダウンロード(無償)できる独自ソフトを紹介
H分科会では千葉県総合教育センターが、『普通教室に対応した教師用新ツールの活用』について〈言霊レクチャー〉と称する開発ソフトを紹介しました。これは元々教師用として黒板とスクリーンの使い分けを意図して作成されたソフトでしたが、次第に子供たちにも使用されるようになった経緯などが説明されました。なお、この〈言霊レクチャー〉は同センターから無償でダウンロードできます。指導者の木下先生は、毎年新しいアイデアが次々と出てきていることについて、こうした流れがさらに広がって相互に良い影響を与えることを願っていると講評されました。