実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

世羅町立世羅西中学校/平成26年度4~7月

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研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

公開研究会の計画
公開研究会の計画

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

「ICTを活用した効果的な通常学級における特別支援教育の開発」
       ~優位感覚タイプの分析に基づいたICTの効果的な活用~

[成果目標]

通常の学級に在籍する支援が必要な生徒に対して,優位感覚タイプの分析に基づき,効果的にICT機器を活用することによって,学習効果が高まり,通常の学級における特別支援教育の充実を図ることができる。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 
4月 3日
職員研修
  • 研究の全体像・流れ
  • 優位感覚タイプに応じた支援の在り方について
5月21日
検証授業(第2学年 数学「文字式の活用」)
  • 視覚優位者に対する支援として,問題文に合わせて動画を見させ,問題把握を容易にさせる。

世良町立世羅西中学校活動報告イメージ1

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6月24日
第4回訪問指導(ICTを活用した3つの授業提案)
  • 「優位感覚チェックシート」の項目を,教科学習の場面に限定し,改善していく。
  • 支援の効果を検証するための方法として,インタビューの仕方を工夫する。
  • 「仮説検証型」ではなく,「仮説発見型」で研究を進めていく。

[ICT自主研修の一場面]

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5/16(電子黒板の使い方) 6/19(書画カメラと電子黒板の組み合わせ方)

[ICTを活用した授業の一例]

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5/11 数学3年(面積の関係を動画で確認) 5/11 理科1年(池の水を顕微鏡で拡大)
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5/19 英語2年(英作文を暗唱して発表) 5/11 社会1年
(5大陸を電子ペンで書き込みながら発表)
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6/5 英語1年(スクリーンの絵を英語で) 6/9 美術1年
(どんな動物が描かれているかを発表)
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6/24 英語3年(タブレットで過去分詞のドリル学習) 6/24 国語1年
(創作した詩の共感する部分を発表)
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6/24 音楽2年(創作したリズム譜を投影して手拍子) 7/17 書道2年
(視覚的にポイントを比較)

■アドバイザーの吉崎先生から「優位感覚チェックシート」と再生刺激法についてご指導いただいた。
⇒・「優位感覚チェックシート」の改善が図られ,他校でも活用しやすいようなシンプルなものにまとまった。
 ・再生刺激法でのインタビューの仕方が改善され,検証事例が蓄積されつつある。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 

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  • 新年度になり,数名の異動があったが,新しく来られた先生方も積極的に自主研修に参加し,ICTスキルの向上がめざましかった。そのおかげで,授業での活用も進んだ。
  • 書道の非常勤講師の先生も,書画カメラを使って効果的なICT活用の授業を行った。数時間であったが,今後も使っていきたいと言われるぐらい好意的に取り組まれた。

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成果

 
  1. 本年度は,県より「市町の挑戦支援加配」事業として,研究推進員1名の加配をつけていただき,研究を推進している。ICT自主研修だけでなく,授業支援なども効果的に行われ,教職員のICTスキルは格段に向上した。それに伴って,授業でのICT活用も増えた。
  2. 世良町立世羅西中学校活動報告グラフ1

    世良町立世羅西中学校活動報告グラフ2

  3. アドバイザーの吉崎先生のご指導により,「優位感覚チェックシート」の改善が図られ,他校でも活用しやすいようなシンプルなものにまとまった。
  4. 検証方法として,再生刺激法を取り入れ,ICTを使った支援が効果的であったかを検証していこうとしているが,これまでなかなか進んでいなかった。吉崎先生のご指導により,インタビューの仕方が改善され,検証事例が蓄積されつつある。

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今後の課題

 
  • 検証事例が蓄積されつつあるが,それらをまとめて,「こういった生徒に対しては,こういったICTの使い方が有効であろう」といった仮説を見出していくことが,今後の取り組むべき課題である。【「仮説発見型」の研究として成果をまとめること】

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公開研究会の計画

 
10月9日(木)世羅西中学校公開研究会の主な内容【予定】
  • 授業公開
  • 分科会(協議会 + ワークショップ形式の機器の操作の体験)
  • 研究発表
  • アドバイザーの吉崎先生による講演

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アドバイザーコメント

日本女子大学 教授 吉崎 静夫 先生

 

1. 本期間(4~7月)の成果について

本期間の成果に記載されている3点は、高く評価できる。  
まず、教員の異動があったにも関わらず、ICT研修によって教職員のICTスキルがアップしたことと、授業でのICT活用頻度が格段に高まったことがデータで確認できる。とりわけ、県より研究推進員1名の加配をいただけたことは大きい。  
次に、本校独自の「優位感覚チェックシート」が一段と改善されて、教科学習の場面に限定して8項目で作成された。これでチェックシートは、ほぼ完成したといえる。そのことによって、ターゲットパーソン(研究対象とする生徒)を特定する試みがより明確になった。  
さらに、再生刺激法を用いて、ターゲットパーソンへのICT活用の効果を検証する方法が確立されてきた。とりわけ、ターゲットパーソンとなっている生徒の認知面(思考・理解)と情意面(関心・意欲)をとらえるインタビューの仕方が改善されたことは大きい。

2.今後の課題について

検証事例を積み重ねて、「生徒の特性に応じたICT活用のあり方」についての知見を深めることが大切である。そして、「特別支援を必要とする生徒の優位感覚に応じたICT活用の成果」を集約する整理表(分類枠組み)を考えてほしい。

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