実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

世羅町立世羅西中学校/平成25年度4~7月

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実践経過
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成果と課題
成果と課題

成果と課題
裏話

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セールスポイント

 
  • 生徒の認知の特性(優位感覚タイプ)に応じたICTの効果的な活用を目指す
  • 最新で、今後多くの活用が見込まれるICT環境の充実
    (ユニット式電子黒板3台,Windows8搭載のタブレットPC 10台など)
  • 週1回のICT研修会の実施

実践経過

 
4月3日 職員研修(研究の方向性の確認)
  • 優位感覚タイプについて
  • タイプ別の期待できる支援の在り方について
  • 今後整備されるICT環境について
5月21日 職員研修(研究の方向性の確認)
  • 優位感覚タイプについて
  • タイプ別の期待できる支援の在り方について
  • 今後整備されるICT環境について
6月5日 先進校視察
(広島市立藤の木小学校:フューチャースクール推進事業指定校)
  • ICT活用の基本的な考え方
  • 具体的な設備
6月から 
(毎週火曜日)
ICT研修会の実施
  • 電子黒板・書画カメラ・タブレットPCの操作の仕方
  • 効果的なプレゼンテーションの仕方
  • 授業での活用を想定したシミュレーション
  • 先進校視察の報告             など
世羅町立世羅西中学校イメージ1 世羅町立世羅西中学校イメージ2
6月25日 第1回訪問指導(ICTを活用した3つの授業提案)
  • 「子どもの特性」「ICT」「指導技術」をどう結び付けるか
  • 優位感覚チェックシートの作成について  
    ⇒教科のまとまりで作成
  • 指導案へ、優位感覚タイプごとの支援の在り方を明記 
  • 最終的な検証について 
    ⇒統計的な検証ではなく、事例を積み上げる
世羅町立世羅西中学校イメージ3 世羅町立世羅西中学校イメージ4
世羅町立世羅西中学校イメージ5 世羅町立世羅西中学校イメージ6
7月26日 職員研修
  • ICTアンケート(生徒・教師)の分析結果について
  • 教科のまとまりでの優位感覚チェックシートの作成について
 

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成果と課題

 

<成果>

世羅町立世羅西中学校イメージ7

○は、電子黒板やタブレットを活用した授業

  1. 毎週短時間のICT研修会をとおして、機器の扱い方に慣れた教員から、積極的に授業で活用していくようになった。
  2. ICT環境の充実により、1日当たりにおけるICTを活用した授業の割合が格段に増えた。
  3. Windowsタブレットを導入したことにより、普段使っているPCとの互換を気にせず活用することが今後期待できる。
  4. 教科の授業以外でも、タブレットPCなどのICT機器を効果的に活用する場面が増えた。⇒部活動、伝統文化継承活動など
  5. 教員アンケートによると、生徒の学習意欲・思考力表現力・支援を必要な生徒への有効性を多くの教員が感じており、また今後授業で活用したいと感じている。
  6. 生徒アンケートによると、「ICTの授業を楽しみにしている」など、肯定的に受け入れられている。

<課題>

  1. 優位感覚チェックシートの作成に関わって、他に参考にするようなものがなく、1から作成しなければならないので、なかなか進んでいない。
  2. ICT研修会は、勤務時間外の自主研修としているので、なかなか全員のスキルアップにつながっていない。教員アンケートによると、電子黒板の扱いや準備片付けに課題を感じている。
  3. タブレットPCの無線LANへの接続、転送などの環境整備が、思うように進んでいない。

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • 本校の電子黒板は、ユニット式の投影するタイプなので、準備や片付けに時間がかかるが、教科係がセッティングできるため、教員が教室に行くとほとんどセッティングが済んでいる。
  • 毎週火曜日に実施しているICT研修会は、生徒が下校し勤務時間外(18:00~)であるが、毎回積極的に参加される先生がおられる。校外に出られる用事があっても、その時間には学校に戻り研修会に参加するほど熱心である。

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アドバイザーコメント

日本女子大学 教授 吉崎 静夫 先生

 

■生徒の学習特性(優位感覚タイプ)について

 平成25年5月21日の「事前訪問」において、ある研究者や臨床家の考え方に全面的に依存するのではなく、生徒の学習活動や学習傾向(好み)に対する「教師の観察」を主とし、「質問紙調査に対する生徒自身の回答(反応)」を副とする方法で、「視覚優位タイプ」「聴覚優位タイプ」「動作優位タイプ」を帰納的、事例的に導き出してほしいことをアドバイスした。  
 本校の実践研究がその方向で展開されていることを評価したい。もちろん、課題に書かれているように、「1から作成しなければならないので、なかなか進んでいない」現状はあるが、すべての教科で「優位感覚チェックシート」を作成しようとせず、2~3つの教科でまず「試案」となるシートを作成することがポイントである。  教師集団の経験や知見を集約すれば、必ず「世羅西中オリジナルのチェックシート」を作り上げることができる。

■ICTを活用した授業実践

 6月25日の「第1回訪問指導」の際に、体育、英語、国語において、3名のベテラン教師(すべて女性)が生き生きとICTを活用した授業を公開してくれた。このように、授業力量があるが、どちらかといえばICT活用に消極的になりがちだと言われているベテラン教師が率先してICTを活用している姿を見て、本校の「授業におけるICT活用」は大丈夫だと実感した。

 今後は、ICT研修と相互啓発学習を通して、有効なICT活用の方法を探ってほしい。その際、一人一人の生徒の学習特性(感覚優位タイプ、学習到達度、学習意欲など)に応じたICT活用のあり方を教職員みんなで考え、実践し、評価(実践を振り返ること)してほしい。

 

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