実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)
行事:成果報告会
全体会 /第34回(平成20年度)
パナソニック教育財団 情報交流会
特別研究指定校の成果発表会の終了後には、情報交流会が開かれ、助成を受けた参加者同士や審査委員の先生方との交流を深めました。
第36回特別研究指定校 東京練馬区立中村西小学校 石井盛博校長先生
「私たちは6年前より各教科で子ども達が自分の考えを表現し、互いに表現し合うことで考えを深めて目標を達成し、さらに表現することを楽しいと感じることを目指してきました。今回、電子黒板や実物投影機を使うことで、情報を共有して、互いの意見を具体的に分かりやすく伝えやすくなり、子どもたちは表現する喜びと自分の意見を理解してもらえるという二つの喜びを味わっているようです。また、堀田龍也玉川大学大学院教授にアドバイスいただいたことで、私たち教員もそれぞれが10歩でも20歩でも前進したいと思っています」
第35回特別研究指定校 横浜市立立野小学校 右橋康彦教諭
「実はこの助成をいただいて、思わぬ副産物がありました。ICTの操作が得意な若手の先生と苦手なベテランの先生がお互いの不足している部分を補い合い、得意なことでサポートし合うことで、素晴らしいチームワークが生まれ、教員の雰囲気がより明るくなりました。また、これまで授業で消極的だった子どもたちは、学校に持って来た木の実を実物投影機で見せるなど、発言することへの苦手意識がなくなってきたようです」。
第35回特別研究指定校 岐阜市立本荘小学校 加藤峰子教諭
「パソコンやデジタルカメラの数が増え、子どもたちが教師以上に使いこなしています。5、6年生は全員がパワーポイントを使って、修学旅行のガイドブックを作り上げるまでになりました」
第34回特別研究指定校 上越市立城北中学校 大塚啓 教諭
「ICT機器をもっと充実したいと思っていたところに、助成を受け、赤堀先生のご指導もあり、何とかやってこれた。以前とは、子どもたちの顔つきが生き生きと変わってきたことが何よりうれしい」

井口磯夫先生(十文字女子大学教授)は、「新指導要領では読解力が求められている。"KY"は状況的な文脈が読めないという意味だが、最近はSY(新聞が読めない)まで増えている。読解力はあらゆることで求められる能力である」と語っていました。また、パナソニック教育財団の下田昌嗣事務局長は「特別研究指定校は学校全体での取り組みが見られ、より多くのシナジーが感じられた。これからも助成校、研究者に対して、より一層のバックアップをしていきたい」と話しました。