板橋区立中台中学校

第41回特別研究指定校

研究課題

生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善
―教科センター方式の導入として活用を通して―

アドバイザーコメント

平成28年4月から、教科センター方式の導入と活用が本格的に始まった。

研究活動経過報告

板橋区立中台中学校の研究課題に関する内容

学校名 板橋区立中台中学校
研究テーマ 生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善
−教科センター方式の導入と活用を通して−
目的 基礎学力の定着と思考力・判断力・表現力、主体性の育成のために、教科センター方式の導入と活用を通して、ICT機器等の施設・設備を効果的に活かす。
課題提示や指導方法の改善を図ったり、効果的に協同学習を取り入れたりするなど指導方法を工夫改善し、生徒の学習課題に対する意欲の向上や学習内容の定着につなげる。
現状と課題

1)生徒数:1年3学級102名・2年3学級95名・3年2学級72名

2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
板橋区指導力向上研究推進校(平成26年度〜30年度

  1. 基礎学力:4月板橋区ふりかえり調査:1・2年国数英 →10月検証調査〔平均伸び率〕15%(区8%)
  2. 規律・望ましい集団生活:91%・学習意欲:87%
  3. 家庭学習:7月62%→12月63%
  4. ④平成26年度授業研究"主体的な学びを重視した授業"
    • ・問題解決型・探究型の授業
    • ・協同学習の導入 生徒授業評価
    • ・指導と評価と支援の一体化 「授業参加への意欲」
      →国94% 社85% 数90% 理88% 英86% 音89% 美92% 体94% 技84% 家94%

3平成26・27年度 教科センター方式校舎へ改築

4)電子黒板3台→教科センター方式校舎全教科教室配備

5)教員:定数14名+英数平成26年度7名転出→平成27年度9名転入:平均42歳

6)福井大学大学院1視察:福島県三春中・京都府同志社中・愛知県葵中

7)平成27年度〜国・都・区から学校支援地域本部設置

8)平成25年度〜都から学校経営支援部設置

取り組み内容

1) 授業研究に向けた学校組織体制の確立

  1. ①教科部会
  2. ②学年体制
  3. ③OJT活用
  4. ④同僚性育成
  5. ⑤時間と場の確保
  6. ⑥職層を生かした・推進力の共有化
    →授業研究"主体的な学びを重視した授業"づくり
    • ・問題解決型・探究型の授業 ・協同学習の導入
    • ・指導と評価と支援の一体化

2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
板橋区指導力向上研究推進校(平成26年度〜30年度)
パナソニック特別研究指定校(平成27・28年度)

  • ・実践活動への生徒による授業評価・保護者による評価
  • ・国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →企画

3)平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画
生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立
教科センター方式電子黒板等ICT機器活用指導力向上

4)教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成

5)福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用

  • ・教科センター方式の学校経営・施設設備の活用
  • ・パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ

6)平成27年度〜国・都・区から学校支援地域本部設置
地域教育基盤確立・地域の教育力・保幼小中連携教育

7)平成25年度〜都から学校経営支援部設置

予想される成果

1)授業研究に向けた学校組織体制の活性化

  • ①週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会
    →時間と場の定着 →職層推進力の強化・職層研修・受験
    →授業研究"主体的な学びを重視した授業"の定着
  •  
  • ・問題解決型・探究型の授業
  •  
  • ・協同学習の導入 生徒授業評価
  •  
  • ・指導と評価と支援の一体化 「授業参加への意欲」
    全教科90%・授業規律及び学習意欲:90%

2)いたばしの教育ビジョン研究奨励校(平成26・27年度)
板橋区指導力向上研究推進校(平成26年度〜30年度)
パナソニック特別研究指定校(平成27・28年度)

  • ・実践活動への生徒による授業評価 90%以上
  • ・保護者による評価 90%以上
  • ・国・都・区の学力調査状況 70%以上

3)平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

  • 教科メディアセンター企画:電子黒板タブレットPC設置
  • ホームベース企画:生徒自治意識の醸成:90%
  • 学年ラウンジ企画:学級を超えた生活指導体制の確立
  • 教科センター方式電子黒板等ICT機器活用指導力90%

4)教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践

5)福井大学大学院との研修機会の共有化

  • ・教科センター方式の学校経営・施設設備の活用
  • ・パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ

6)地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善

助成金の使途
  • ・ICT 機器整備
  • ・講師謝礼
  • ・教材・教具購入
  • ・先進校視察
特別研究指定期間 平成27〜28年
都道府県 東京都
研究代表者 北村康子(校長)
学校HP http://www.ita.ed.jp/edu/nakadjh/
アドバイザー 吉崎静夫
(日本女子大学 教職教育開発センター 所長
日本女子大学 人間社会学部 教育学科 教授)
岸 磨貴子
(明治大学 国際日本学部 特任准教授)

板橋区立中台中学校の取材記事

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

取り組み内容

本期間(4~7月)の取り組み内容

  • ❶授業研究に向けた学校組織体制の確立
    →授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
  • ①教科部会②学年体制③OJT活用④同僚性育成⑤時間と場の確保⑥職層を生かした推進力
    問題解決型・探究型授業。授業研究 年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)=24回予定
    協働学習の導入→4~7月:14回実施済:全8教科+英語・理科・体育・社会・国語+道徳
    指導と評価と支援の一体化→研究協議全体会:7回実施済

4月:4月27日(水)→保幼小中連携授業:中台中学校 + 中台小学校 + 若木小学校

教科センター方式を導入したティームティーチングの授業から“さくら草学びのエリア”での9年間の学びの継続性、教科の専門性を追究する。その手立てとしてICT活用の視点から協議・検討する。また、各学年に分かれ生徒状況を意見交換し生徒理解を深めた。

5月:5月14日(土)→道徳授業地区公開講座:全担任による道徳授業研究

1年「自分以下を求める心」2年「松本君への手紙」3年「傍観者でいいのか・孟子の言葉」
保護者と地域とともに道徳授業“いじめを未然に防ぐ”目に見えにくい攻撃行動に適切に対応

ICT活用
①学習のねらいを明確にする。
②各学年の資料から道徳の内容項目を共通理解する。

5月:5月16日(月)→生徒理解:生徒情報の共有化・実態把握・配慮事項の確認
特別支援教育の観点から、個々の生徒の課題に対して、聴覚・視覚優位性について研修を深める。

5月:5月24日(火)→1年E組理科「花のつくりとはたらき」

ねらい:花のはたらきを理解しよう

ICT活用
①実験方法や花のつくりを理解させるためにデジタル教科書や書画カメラを活用する。
②効果的な発問を行うために、植物の写真をプレゼンテーションソフトで提示する。

「受粉した花はどのように変化するのだろう」
  • 導入 において、書画カメラで提示した各グループのレポートを見て前時の振り返りをする。
  • 展開 課題把握→授業で取り上げたものや身近に咲く花の写真を電子黒板に映し、「花が果実に変わるきっかけは何か」を考える。
  • まとめ 教師によるまとめとしてデジタル教科書の写真や図表を用いる。

6月:6月7日(火)→3年A組女子 保健体育「ダンス:民謡『ソーラン節』」

ねらい:グループ毎に踊り方の工夫点を考え、実際に踊ってみよう

ICT活用
①基本となる踊り方を取得するために映像を用いて課題を見出す。
②隊形の移動やタイミングを、タブレットで撮影、可視化して動きを工夫する。

板橋区立中台中学校活動報告イメージ01
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「踊り方の工夫点を考え、動いてみよう」

  • 導入 において、タブレット端末で撮影した各グループの動きを見て前時の振り返りをする。
  • 展開 課題把握→映像からホワイトボードにも課題分析をして工夫点を図示化する。
  • まとめ 鏡の姿を見ながら踊りを改善する。

6月:6月13日(月)→3年A・C組 英語「Rakugo Goes Overseas」

ねらい:現在完了形(経験用法)の文構造を理解しよう

ICT活用
①実際の状況を想定して発想をふくらませるために、写真を提示する。
②課題を明確にするため、書画カメラを用いてワークシートを提示する。

板橋区立中台中学校活動報告イメージ01
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「経験用法で互いの経験を伝え合おう」

  • 導入 課題把握→電子黒板に写真を提示して経験用法を用いて表現する。
  • 展開 ペアの人と互いの経験を伝え合う。
    肯定文・否定文・疑問文の書き換えを行い、クラスメイトにアンケートを積極的に行う。

6月:6月14日(火)→3年A組 社会「アジアと太平洋に広がる戦線」

ねらい:第二次世界大戦の布石になった歴史的事件を読み取ろう

ICT活用
①資料を書画カメラで映し、歴史の流れを確認させながら発問する。
②ワークシートを書画カメラで映し、作業を統一させる。

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「日本がソ連と中立条約を結んだ意味を考えよう」
「太平洋戦争のきっかけについて資料から読み取ろう」

  • 導入 資料を書画カメラで提示し、歴史の流れを明確にする。
  • 展開 日本と周囲の国々の動向を書画カメラで提示された資料から読み取り、条約の意味を考えたり、太平洋戦争のきっかけを確認したりする。
  • まとめ 次時につながるように、日本とアジアの状況をイメージする。

6月:6月15日(水)→1年D組 国語「ちょっと立ち止まって」

ねらい:段落どうしの関係性に着目して、自分の意見を広めよう

ICT活用
デジタル教科書本文にマーカーし、課題を明確にする。

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「経験に基づき自分の意見をもち、他の意見から考えを広げよう」

  • 導入 デジタル教科書本文を提示して段落どうしの関係をつかむ。
  • 展開 筆者の主張を捉え、これまでの経験に基づいて自分の意見をまとめる。→グループの他の人の意見を聞いて、さらに意見を広げる。

6月:6月16日(木)→1年B・C組習熟度別少人数授業 基礎クラス 数学「正負の数の利用」

ねらい:正負の数を利用して、平均を求める方法を工夫しよう

ICT活用
①デジタル教科書を用いて、課題を明確にする。
②予想される解答例を、複数提示し、理解を深める。

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「基準を決め平均を求める方法の類似点、相違点を考えよう」

  • 導入 デジタル教科書で提示して、課題をつかむ。
  • 展開 自分の意見をまとめる。→協働学習としてグループの他の人の意見を聞き、解答の仕方について類似点や相違点を考え、理解を深める。

6月:6月20日(月)→板橋区教育委員会訪問:全教科で授業研究を実施する。

「平成28年度板橋区教育委員会グランドデザイン2016」に掲げる「板橋区授業スタンダードの徹底」を目指し、教員の授業革新による確かな学力の定着・向上を目指している。区教育委員会訪問において全教職員の授業観察を通して、授業改善に関する指導・助言を受け、課題の解決を目指す。

→1年D組 国語 『漢字の組み立てと部首』 部首と偏旁冠脚について理解しよう

ICT活用
部首と偏旁冠脚を適切に理解させるために、デジタル教科書を活用する。

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「意味を捉え形が違っていても同じ部首があることを理解しよう」

  • 導入 デジタル教科書の資料を提示し、部首の種類、表す意味を出し合う。
  • 展開 ①に基づき、グループ毎に漢字を出し合い、日常生活に生かす。

→1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう

ICT活用
デジタル教科書やタブレット端末の活用

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「想像しながら詩を読み、お気に入りの一編を選ぼう」

  • 導入 デジタル教科書の本文を提示し、詩を読む際の観点を伝える。
  • 展開 自分なりのイメージで音読練習をしたあと、一人ずつタブレットで朗読を録画する。
  • まとめ 提出されたタブレットで、2~3人の朗読を紹介する。

→2年C組国語『メディアと上手に付き合うために』メディアの特徴について考えを深めよう

ICT活用
図や表の読み取り:メディアの特徴として図や表を映す。

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「各メディアの特徴を、本文・図や表から読み取り、体験もまじえて発表し聞くことで、メディアとの付き合い方に気付こう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。
  • 展開 実物投影機で、図や表について、読み取りのポイントを示す。
  • まとめ NHK for Schoolの番組「メディアのめ」を視聴する。

→1年E組社会『東・南アジアの文明の広がり』

ICT活用
実物投影機を使ってタッチペンで必要な項目や注意点を明示する。

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「中国に登場した秦や漢は、どのような国だったのか。また、仏教はどのように生まれ、広まっていったのか。」

  • 導入 ディスプレイに資料を提示し、課題を捉える。
  • 展開 ディスプレイに提示された資料から仏教がおこった背景を理解しアジア各地に広がった理由を考える。
  • まとめ ICT機器を活用し、4人グループで意見交換・発表を行う。

3年C組 社会 『アジアと太平洋に広がる戦線』ポツダム宣言までに、どのような犠牲があったか考えよう

ICT活用
①写真を書画カメラで映し歴史の流れを確認させながら発問を行い、つながりを理解させる。
②作業を統一させるために、ワークシートを書画カメラを用いて映し出す。

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社会科部会「生徒の主体的な学習のためにICT活用は効果的か」

  • ・歴史の大きな流れを、生徒に捉えさせることができる。
  • ・資料をもとにした説明が生徒の理解に寄与している。

2年C組 数学 『連立方程式』連立方程式の必要性を理解し、具体的な場面で活用しよう

ICT活用
課題把握や問題解決のため、デジタル教科書や書画カメラを活用する。

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「今まで学習したことを使って、文章題の解き方を考えてみよう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。
  • 展開 実物投影機に写し生徒全員がグループの解答を見て考えを広げる。
  • まとめ ②を通して、文章題を解くことの考え方や手順を理解させる。

3年C組 数学 『2次方程式』

ICT活用
課題把握や課題解決のため、デジタル教科書やパワーポイントを活用する。

板橋区立中台中学校活動報告イメージ
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「数量の関係を見いだし、自分なりの方法で考えよう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。
  • 展開 実物投影機で、どのようにしたら求めることができるかを共有し話し合う。
  • まとめ 文字を使った方程式で確認する。

1年A組 理科 『葉のつくり』

ICT活用
実験方法や葉のつくりを理解させ、デジタル教科書や書画カメラを活用する。

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「葉の表面はどのようなつくりになっているのかを調べよう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、葉のつくりの観察方法を確認する。
  • 展開 ツユクサの葉や顕微鏡などの器具をそろえ、観察し、気付いたことやスケッチで表すことが難しい情報も、言葉で表す。
  • まとめ  数人の生徒のスケッチを、実物投影機で提示し、共有する。

2年B組 理科 『物質どうしの化学変化』

ICT活用
展開で電子黒板を使用し情報提示する。

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「原子・分子のモデルを使って、物質や化学変化を表し、化学変化を反応式で書き表す手順を理解しよう」

  • 導入 前の時間のふりかえりをする。
  • 展開 電子黒板で前時既習事項で鉄と硫黄の結びつき方が変わったことを確認する。化学式の確認をし、反応式を仕上げる。
  • まとめ 本時のまとめをする。

3年A組 理科 『力のつり合いと物体の運動』

ICT活用
生徒がワークシートに書いた考えを実物投影機で表示し、全体で共有する。

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「物体にはたらく2力のつり合う条件を考えよう」

  • 導入 実物投影機で生徒のワークシートを表示し振り返り課題をつかむ。
  • 展開 電子黒板に2力の作図を記入させ、答え合わせを行う。物体にいろいろな力がはたらくとき、物体がどのような運動をするかについて、実物投影機で、生徒のワークシートを表示し、考え方を確認し合う。
  • まとめ ②を用いて、本時の課題を明確にする。

1年E組 英語『He/She ~.の文法を使った言語事項』

ICT活用
①デジタル教科書を用いて、本文を確認する。
②書画カメラを用いて、コミュニケーション活動の説明をする。

板橋区立中台中学校活動報告イメージ
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「He/ She is ~ .の英文を正しく使い、人物紹介をしよう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本文を確認し、本時の課題を明確にする。
  • 展開 実物投影機で、「だれでしょうクイズ」の英文を聞き、正しく内容を理解する。
  • まとめ  紹介する英文を正しく書く。

2年B組 英語『Are you going to~?』

ICT活用
①デジタル教科書を用いて、本文を確認する。
②書画カメラを用いて、ペアワークの説明をする。

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「意欲的に質問し合い、be going toを用いて表現しよう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本文を確認し本時の課題を明確にする。
  • 展開 実物投影機でワークシートを映しbe going to文構造を確認する。
  • まとめ  コミュニケーション活動からbe going toを使い文にまとめる。

1年C組 音楽 『混声三部合唱 心の瞳』

ICT活用
①使用する機器:ディスプレイ型電子黒板・自作の映像コンテンツ
②合唱曲の情景や思いを想起させる映像視聴

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「口の開け方、発声の方法を意識して、取り組もう」

  • 導入 前回の合唱の様子を振り返り、課題や改善点に気付く。
  • 展開 ディスプレイで映像を視聴し、楽曲が生まれた背景を知り、作詞者・作曲者の想いに共感する。
  • まとめ 楽曲の生まれた背景を意識し、気持ちを込めて歌唱表現する。

2年A組保体『水泳』

ICT活用
展開時の泳法練習で、タブレットを使用する。

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「水泳の授業の受け方や約束事、ルール・マナーを確認しよう」

  • 導入 水泳の授業の受け方について本時のねらいを明確にする。
  • 展開 「試しの泳ぎ」として泳力に応じて改善していく学習であるため、自己の泳力を知り、目標やめあてをもつ。
  • まとめ 次時への意欲化を図り見通しを立てさせ各自の目標を設定する。

1年E組 技術 『ものづくり 木工』

ICT活用
液晶プロジェクタを使って作品例を例示する。

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「与えられた題材からアイディアを工夫し、膨らませよう」

  • 導入 実物投影機で、完成作品を映像や作品例で例示し、作品モデルから発想のきっかけを得る。
  • 展開 構想をデザインして、製作に必要な部品を加工し、組み立てる。
  • まとめ 自分の進度を確認させるとともに次時の作業の見通しをもつ。

6月:6月23日(火)→

1年B組国語『詩の世界』詩の内容や表現についての発表や朗読を聞き合い、自分の考えを広げよう

ICT活用
デジタル教科書やタブレット端末の活用

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「表現や形式の特徴や想像したことを話し合い、考えをもとう」

  • 導入 デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。
  • 展開 選んだ詩について感じたことや考えたことを発表したり、音読で表現したりした内容を、タブレットの録画で確認し、実物投影機で、作品についての発表をし合う。
  • まとめ 発表を振り返る。
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<英語メディアスペースでの自習>

  • ❷国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証
    →企画・(7月・8月)授業改善推進プラン作成
  • ❸教科センター方式校舎へ円滑移行・展開の創意工夫
    ◍教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画:特別活動
    →学年組織・教科の特性を協議=教科目標・教科の評価の観点の確認
    ◍生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立
    →運営委員会:個に応じた指導事例 ・SCによる全員面談
    ◍教科センター方式電子黒板等ICT機器の活用指導力向上
    →教科部会ごとの協議・自主研修
  • ❹教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成
    →授業改善推進プラン作成後、協議・作成
  • ❺福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
    →教科の特性を協議・授業研究から学ぶ
    ◍教科センター方式の学校経営・施設設備の活用◍パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ
  • ❻国・都・区学校支援地域本部(平成27年度から)地域教育基盤・地域教育力・保幼小中連携教育
  • ❼都指定(平成25年度から)学校経営支援部による学校経営参画
    →週1回・計14回実施
アドバイザーの助言と助言への対応
板橋区立中台中学校活動報告イメージ

<吉崎静夫先生の指導・助言>

  • ①教科センター方式の学校として新たな教育活動を始めるにあたり、「教科特有のICT活用方法」と「教科共通のICT活用方法」の在り方を追究していくこと。=授業研究での活用の効果を探る。
  • ②教科センター方式の導入と展開の中で、教科メディアゾーンの役割の明確化と学力向上に役立てるICT活用の手立てを探究していくこと。
  • ③研究実践推進に向け、研究組織の再強化を図り成果を明確にすること。

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

本期間の裏話

  • ①校舎施設完成に伴い、教科センター方式の導入と活用が始まったが、生徒も教師も、保護者や地域の皆様も、さらに工事に携わっていた関係者の皆様も「落ち着きと温かみのある中台中」となるように、ICT活用に積極的に支援・参画している。
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<企業連携のICT活用研修>

  • ②教師のICT活用能力が高まるとともに、生徒自身も、日常的に連絡事項を電子黒板で行い、授業中の意見発表にICT活用を使っていること。
  • <企業連携の研修>6月15日(水)「プロジェクタ型電子黒板の活用方 法」ICT活用能力を高めようとする意識や研修意欲があること。
  • ④教科センター方式の導入について、特にICT活用をどのように進めているかについての教育関係者による視察が多くICT活用能力の必要性を共有する機会があること。
  • ⑤土曜授業学校公開日の保護者からICT活用や情報活用のよさについて意見が寄せられていること。

    保護者から
    ○今までとは違う新しいスタイルの学校ということもあり、全て新鮮です。メディアスペースの掲示板に生徒の学習意欲が表わされ、棚や壁の展示物も様々なことに興味をもてるよう工夫がされているのを感じました。

  • ⑥教職員が主任教諭に昇任し、研修講師、模範授業講師として招致される機会が多くなったこと。

成果

本期間の成果

①学校施設として教科センター方式の導入と活用:

アドバイザーの吉崎静夫先生からご指導いただいた教科の先生方の「教科特有のICT活用方法」と「教科共通のICT活用方法」の在り方について、教科部会の協議・理解が深めていること

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<授業研究研修:全体会>

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<数学部会>

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<英語部会>

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<国語部会>

教科センター方式の導入と活用によって、全クラスにプロジェクタ型電子黒板が設置された。朝や帰りの学活での連絡事項も実物投影機を使い、生徒も教師も熟知するほどにまでなった。
③関係諸機関からの評価:教育関係の新聞や月刊誌の取材、視察が多く、客観視する機会となった。

教育家庭新聞(平成28年5月9日(月))「実験動画でイメージを共有"生活体験不足"を補う」

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<デジタル教科書の実験動画>

「板橋区では、全小中学校にデジタル教科書やタブレットPC、電子黒板等ICT環境の整備を進め、『問題解決型・探究型学習の授業』『協働学習の導入』『指導と評価と支援の一体化』の視点から授業革新を目指している。板橋区立中台中学校は、いたばしの教育ビジョン研究奨励校、指導力向上研究推進校等として、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善に取り組んでおり、今年度4月から教科センター方式の校舎が完成。新しい環境で新しい学びを進めている。(中略)星野教諭は、『授業時間不足を補い、授業準備の効率化を図ることができる。準備が大掛かりで実施できない実験もあり、生徒の経験不足を補うこともできる。』と述べる。」

保護者からの授業評価(土曜公開授業時の評価)にも「生徒は学習内容を理解し考えて取り組んでいますか」

肯定的評価が、4月98.5%→5月96.3%→6月89.7%→7月91.0% 平均93.9%来年度入学を希望する家庭が多くなり、電子黒板等のICT活用方法について、感想が寄せられる。

保護者から
○電子黒板はとても有効ですね。授業のテンポもよくわかりやすかったです。
○新しい校舎の設備が素晴らしく、勉強する上でより学業が身に付く感じがしました。
○生徒が落ち着いて授業を受けており、とてもいい環境だと思います。電子黒板、電子教科書の利用のせいか、カラフルで明るく、とてもわかりやすく思いました。校舎も明るく開放的でとても素敵です。
○気持ちいい環境で授業を受けられる幸せを生徒さんが実感してくれて学業に励んでくれるといいと思います。日本のリーダーシップをとれる人が出たら素敵ですね。未来の日本をよろしく。

⑤生徒による授業評価(%):「授業に意欲的に取り組んでいるか」肯定的評価:平均88.2%
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今後の課題

  • ①教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
  • ②教科センター方式導入の新校舎を生かす:中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
  • ③ICT活用の日常化・実践積み上げ:①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
  • ④研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと。
  • ⑤学力向上に向けた授業革新・地域の教育力の導入・他校への研修啓発及び広報活動

今後の計画

  • ①板橋区では9月から板橋区立中学校全校に電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、タブレット端末が45台整備される。すでに小学校では電子黒板、実物投影機、デジタル教科書が配備され、視覚に訴える授業づくりに取り組んでいる。したがって、2学期からは、この45台と現在の22台のタブレット端末をいかに有効活用していくかにかかっている。
  • ②また、今後、教育関係者や専門家の視察や取材の受け入れを積極的に行い、ICT活用によってさらに教科センター方式の展開が広がっていくことに取り組んでいく。
9月
9日(金) 連携大学からの視察受け入れ:数学・国語の授業研究
12日(月) 初任者研修:[英語:西畑教諭]
13日(火) 板橋区立中学校教育研究会国語部会授業研究:[芳賀教諭]
16日(金) 第7回研修会
授業研究公開:(国語:渡邊主任教諭)
福井集中講座派遣⑧⑨⑩
17日(土) 第8回研修会
17日(土) 指導教諭 国語模範授業2:[木下指導教諭]
20日(火) 連携大学関係者視察
21日(水) 初任者研修:[理科:松浦教諭]
27日(火) 初任者研修:[保健体育:西巻教諭]
30日(金) 指導教諭 国語公開授業2:[木下指導教諭]
10月~2月
7日(金) 2・3年次研修 模範授業研修:[理科:星野主任教諭]
14日(金) 2・3年次研修 模範授業研修:[数学:松下主任教諭]
19日(水) 小中連携2:中台小学校
20日(木) 初任者研修 模範授業研修:[英語:稲木主任教諭]
24日(月) 第9回研修会
11月15日(火) 第10回研修会
授業研究公開:〔理科:関根主幹教諭〕
18日(金) 第11回研修会全放連・全視協全国大会:全教科等福井派遣⑪
12月21日(水) 第12回研修会
1月19日(木) 第13回研修会
授業研究公開:〔音楽:大西教諭〕
2月16日(木) 実践報告会3:全教科等福井派遣⑫

2月27日(月)~2月28日(火)福井大学派遣報告福井集中講座派遣⑬⑭⑮

気づき・学び

  • ①教科の特性を再認識する。教科目標だけでなく、中学校3年間を見通した学びを知ることができる。
  • ②教科センター方式導入による成果を実践活動の中から学ぶことができる。
  • ③ICT活用の日常化・実践積み上げ:a とにかく使う段階→b 場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→c 個に応じた活用の段階を経て、ICT機器の整備が教職員の意識向上につながる。
  • ④研究体制の確立によって、さらに授業改善、学力向上に向かっている。
  • ⑤教育関係新聞や雑誌の取材、視察の受け入れ、研修実践報告会を経て、多くの情報交換から、新たな気付きや学びが生まれる。特に日常的な教育活動を他の視点から客観視することができる。
  • ⑥授業研究の中で、経験豊かな教師の創意工夫が多様性や柔軟性に優れ、新規採用教員の模範となる。
  • ⑦ICT活用の幅として、デジタルコンテンツの開発が必須であるが、すでに開発された先行事例から学ぶことを試すことから始める。
  • ⑧ICT活用では、単に“視聴する”ことから即時に“体得した”という段階に至るものではなく、時間の効率化を図り、授業の中で、実際に作成したり問題を解いたりする場面の確保が重要である。
アドバイザーコメント
日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生

明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生

平成28年4月から、教科センター方式の導入と活用が本格的に始まった。そして、各教室にプロジェクター型電子黒板が設置された。このように、ICT環境が格段に良好となった。したがって、「教科センター方式の導入と活用を通して、生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善」という本校の研究主題に本格的に取り組む環境は整ったといえる。

4月から、すべての教科での授業研究、本校と2つの小学校での小中連携授業、全担任による道徳授業研究など活発な実践研究がICTを活用して行われた。

6月20日の板橋区教育委員会による学校視察の際には、すべての教科の授業が公開され、ICT(タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書など)が有効に活用されていた。とりわけ、導入場面において、ICTが有効に活用され、生徒の主体的な学びが促進されていた。例えば、国語科では、デジタル教科書を用いて、本時の課題を明確にする。社会科では、ディスプレイに資料を提示し、課題をとらえる。理科では、実物投影機で生徒のワークシートを表示し、振り返り、課題をつかむ。

今後は、これまでのICTを活用した授業実践の成果とそこで用いられた「手だて」を教科ごとに整理して、「教科特有のICT活用方法」を明らかにさせてほしい。そのことが、教科センター方式をもつ本校への教育界の期待である。また、9月から板橋区より45台のタブレット端末が配備される。これまでに本校にある22台のタブレット端末と合わせると67台になる。したがって、2学期からは各教科の授業において、タブレット端末をいかに有効活用するかという実践研究を活発に展開してほしい。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

取り組み内容
  • ①授業研究に向けた学校組織体制の確立
    →授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
     ①教科部会 ②学年体制 ③OJT活用
     ④同僚性育成 ⑤時間と場の確保 ⑥職層を生かした推進力
問題解決型・探究型の授業 授業研究 年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)=24回予定
協同学習の導入 →4~7月:5回実施済:国語・英語2回・理科・音楽 + 道徳
指導と評価と支援の一体化 →研究協議全体会 :10回実施済

4月

4月22日(水)
 →生徒理解:生徒情報の共有化・実態把握・配慮事項の確認

5月

5月16日(土)
 →道徳授業地区公開講座:全担任による道徳授業研究

6月

6月9日(火)研究課題の協議

6月10日(水)音楽科

実態把握

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ02

6月10日(水)音楽科

合唱課題曲を昨年度の合唱コンクール映像にて視聴し、学習意欲を高める。また、授業のねらいは、授業の始めに提示をする。文化庁芸術家派遣事業を受け、木管五重奏団を招致し鑑賞の授業を行う。2学期に合唱指導者と合唱指導に取り組む。

成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題

平成26年

7月 88.4% (1)評価の工夫
12月 89.0%(2)歌唱力を高めるための基礎づくり

平成27年

7月 93.3% (3)外部指導力の効果的な活用

6月11日(木)研究課題の協議

6月18日(木)理科 授業研究

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ04

6月18日(木)理科 授業研究

「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題

平成26年

7月 84.4%
12月 87.9%

平成27年

7月 84.2%
・思考力を高める基礎づくり
・デジタル機器の効果的な活用

6月16日(火)国科 指導教諭授業研究

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ03

6月16日(火)国語 授業研究

「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題 

平成26年

7月 86.5%
12月 93.6%

平成27年

7月 90.5%
・評価の工夫
・デジタル機器の効果的な活用

7月

7月10日(金)研究課題の協議
7月15日(水)英語科 授業研究

実態把握

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ01

7月15日(水)英語科 授業研究

3名で単純分割少人数指導を実施し、全学年にわたり指導する。学習課題についてペア学習等、協同学習を実施し、個々の考えを引き出す工夫をする。授業のねらいは、授業の始めに提示をする。デジタル教科書・ビデオ教材を活用する。

成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題

平成26年

7月 84.0%
12月 86.4%

平成27年

7月 89.7%

  • (1)評価の工夫
  • (2)思考力を高めるための基礎づくり
  • (3)デジタル機器の効果的な活用

②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証

→企画・(7月・8月)授業改善推進プラン作成

③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画 →教科の特性を協議・初度調弁の決定
生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立 →運営委員会:個に応じた指導事例積み上げ
教科センター方式電子黒板等ICT機器活用指導力向上 →教科部会ごとの協議・自主研修

④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成

→授業改善推進プラン作成後、協議・作成

⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用

→教科の特性を協議・初度調弁の決定
 教科センター方式の学校経営・施設設備の活用
 パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ

⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置

地域教育基盤確立・地域教育力・保幼小中連携教育

⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置

→週1回・計14回実施・円滑なかつ組織的な学校運営

アドバイザーの助言と助言への対応

5月

  • ①課題
    不登校対策・通常学級での特別支援教育の在り方
  • ②教科センター方式でのICT機器活用
    実践・具現化
  • ③「環境が意識を変える」
    教室デザインの意識化
  • ④研究指定の骨子を柱にした多様な視点からの研修体系
    <グループ内の全体講評:アドバイザー4名から>
    • ①2年後のゴールの意識化・イメージ化した研究推進
    • ②「わかりやすい・集中できる・学習の振り返り」の効果測定
    • ③研究実践の評価を生かしていく研究協議の推進
    • ④何のために→どの場面で→学力差・個の特性に応じてどのようにICT機器を活用していくかのイメージ化・実践

7月

アドバイザー吉崎静夫教授から

  • ①成果と課題
    学習規律:しっかりできている。
    ICT活用
    • ①とにかく使う段階
    • ②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
      教科センター方式:中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
    • ②ICT活用の日常化・実践積み上げ

裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

  • ①教科部会での自主研修
    授業研究等の課題に複数で自主研修を行い、課題を解決する姿勢・実践活動が生まれた。
  • ②教科センター方式教科メディアエリア・ホームベース・学年ラウンジ 企画
    教職員からの意見聴取からアイディア集約ができた。
  • ③板橋区立中学校教育研究会国語科研究部でのICT活用夏季研修会 区内国語科30名参加・授業アイディア6案作成
    デジタル教科書・創意工夫を生かした授業アイディアを練った。
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05

成果

  • ① 授業研究に向けた学校組織体制の活性化
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ06
    • →授業研究“主体的な学びを重視した授業”の定着
    • 週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会
    • ・問題解決型・探究型の授業
    • ・協同学習の導入
    • ・指導と評価と支援の一体化

    <生徒授業評価>
    授業規律90.5%
    授業準備93.7%

    →時間と場の定着・職層推進力強化

  • ② 保護者による評価:学校公開
    • →第3土曜日実施4回
    • →理解しているか:95.5%・意欲的か:92.4%
    • 夏期補習教室 →前期実施の個別指導の呼びかけ
    • 国・都・区の学力調査状況 →夏季休業中の三者面談の実施・「授業改善推進プラン」作成に生かす。
    • 3年全国学力学習状況調査・1・2年区学習ふりかえり(FB)調査・2年都学力向上を図るための調査
  • ③ 平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備
    • 教科メディアセンター企画 →電子黒板タブレットPC設置
    • ホームベース企画・学年ラウンジ企画 →学級を超えた生活指導体制の検討・確立
    • 教科センター方式 各教科メディアエリアのレイアウト作成 →電子黒板等ICT機器活用指導力向上
  • ④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
    • →教科部会:週1回での協議・検討
  • ⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
    • →アクティブラーニングの充実・研究スタッフの交流
  • ⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
    • →教科センター方式の新校舎移転の協議

今後の課題

  • ① 教科センター方式導入の新校舎を生かす
    中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
  • ② ICT活用の日常化・実践積み上げ
    ①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
  • ③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと
  • ④ 学力向上に向けた広報活動

公開研究会の計画

  • ① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)
    • 9月 8日(火):研究内容の確認・データ分析
    • 9月11日(金)全教科 教育委員会訪問・大学連携
    • 10月 9日(金)数学科:習熟度別少人数授業研究
    • 11月11日(金)社会科・理科:区中研授業研究
    • 11月27日(金)保健体育科:授業研究
    • 12月18日(金):研究内容・学習指導案の作成
    • 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認
    • 2月29日(月)研究実践報告会 全教科
  • ② 教科部会:週1回
    • 音・技は他校の管理職に研修要請・授業改善推進プラン作成
  • ③ 授業公開週間:年3回 公開研究会
    <学会発表等の予定>
    • ①公開授業研究:2・3学期で19教科予定
    • ②土曜公開授業:2・3学期で8回予定
    • ③指導教諭模範・公開授業:年6回
    • ④研究実践報告会:全教科 2月29日(月)
    • ⑤福井大学研究大会参加:3月
    • ⑥教科センター方式新校舎への移転:3月
アドバイザーコメント
日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生

明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生

本校の研究は、教科センター方式の導入にともなってICTをどのように活用したらよいのかを実践的レベルで検討することに特徴がある。ただし、現在は、平成28年4月からの新校舎移転をめざして、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。したがって、本年度は、平成28年度教科センター方式校舎への円滑な移行準備の年にあたるだけに、それぞれの教科でのICT活用を精力的に展開する必要がある。そうしないと、平成28年度からの本格的な実践に支障をきたす恐れがある。

これまでも「主体的な学びを重視した授業づくり」を行ってきた実績があるだけに、校内で授業研究を行うことには抵抗はない。しかし、7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっている。早く、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に進む必要がある。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉学習」の二つの視点を意味する。さらに、本校の場合は、研究テーマとの関連で、「教科特有のICTの有効活用」と「教科共通のICTの有効活用」という新たな視点を考慮する必要がある。

ところで、板橋区立中学校教育研究会・国語科研究部会のICT活用夏季研修会をこの夏に本校で開催して、区内国語科教員30名がデジタル教科書などのICTを授業で活用するためのアイデアを練ったことは大いに評価できる。というのも、本校が、板橋区のICT活用の拠点校になりつつあることを示唆しているからである。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

取り組み内容
  • ①授業研究に向けた学校組織体制の確立
    →授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”
     パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ①教科部会 ②学年体制 ③OJT活用
     ④同僚性育成 ⑤時間と場の確保 ⑥職層を生かした推進力
問題解決型・探究型の授業 授業研究 年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)=24回予定
協同学習の導入 →8~12月:国語3回・社会2回・数学2回・理科2回・英語21回実施
・音楽・技術家庭・保健体育3回(保健分野含)
指導と評価と支援の一体化 →研究協議全体会 :9回実施済

9月

9月8日(火)
 →研究内容の確認・データ分析

9月11日(金)
 →国語・社会・数学・理科・英語・音楽・技術家庭・保健体育 授業研究

国語

1年 「話す・聞くこと」:「自分を伝えるスピーチ 効果的なスピーチの方法を知ろう」自分について伝えたいことを工夫し表現する態度を育てながら話し手の立場に立ち、共感的に聞く力を身に付ける。

指導の工夫
  • ①紹介する対象を広く捉え、デジタル機器を積極的に活用する。
  • ②スピーチリハーサルにタブレットを使い互いのよい点を可視化し協同学習に生かす。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ01
平成26年
  7月 89.5%
 12月 93.4%
平成27年
  7月 91.3%
 12月 91.2%
  1. 評価の工夫
  2. 思考力を高めるための基礎づくり
  3. デジタル教科書の活用・デジタルコンテンツの開発
  4. 落語家さんとのティームティーチングによる授業づくり

2年 「書くこと」:「豊かな言葉 短歌十二首 気持ちが伝わる短歌作品にしよう」短歌や鑑賞文を読み味わい、表現の特徴やリズムを理解し、感想を交流し合うことで短歌に関する自分の考えを広げる。

指導の工夫
  • ①短歌を創作するという目標をもたせ主体性を伸ばす。
  • ②自作短歌 タブレットを活用し「人を引き付ける短歌とは」という視点で協同学習を導入する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ02
平成26年
  7月 86.5%
 12月 93.6%
平成27年
  7月 90.5%
 12月 89.2%
  1. 評価の工夫
  2. 表現力を高めるための基礎づくり
  3. 単元を貫く言語活動の設定:創作・作品推敲
  4. 課題設定の工夫とデジタルコンテンツの開発

社会

1年 ヨーロッパの人々の生活「農業や食文化の違いを探ろう」EUの結成における人々の結びつきから、政治的・経済的統合がEU域内の人々の生活に与えた影響を多面的に考察する。

指導の工夫
  • ①地理的事象の把握のため重要語句の習得を積み重ねる。
  • ②課題探究に向けた写真や資料等のICT活用
  • ③多様な意見を認め合う協同学習を導入する。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ03
平成26年
  7月 81.5%
 12月 84.5%
平成27年
  7月 88.9%
 12月 95.6%
  1. 課題に対して資料を活かした考察と表現
  2. 思考力を高めるための重要語句の習得
  3. 気付きから資料を活かし課題解決を図る。
  4. 資料の工夫(92.4%)から考えをもつ。(90.4%)

3年 人権の尊重と日本国憲法「世界の人権問題に関心をもとう」人権を守るための社会的な規制も必要になることを理解させ、世界規模の人権問題に注目、広い視野で関心を促し、物事を捉える。

指導の工夫
  • ①具体的な分かりやすい発問によって発言を促す。
  • ②基本的な知識を定着させるワークシート・資料の活用
  • ③他の意見との比較から視野を広げる。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ04
平成26年
  7月 83.6%
 12月 84.8%
平成27年
  7月 92.6%
 12月 95.6%
  1. 評価の工夫
  2. 理解を深めるための発問の工夫
  3. 課題解決のための資料を活かした協同学習
  4. 多様なデジタル機器・資料等の捉え方

数学

3年 2次方程式「図形問題を2次方程式で答を求めよう」図形の問題について、デジタル教科書を活用して数量の関係を理解しながら、2次方程式を利用して解を求め、解の吟味を行う。2クラス3展開の習熟度別少人数指導として年間3回指導者のローテーション・学習集団の編制替えを生かす。

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ05
指導の工夫
  • ①デジタル教科書を活用し、興味・関心を引き集中力を高める。
  • ②身近な生活の中に数学を使えるよう、様々な事例を提示する。
  • ③問題解決・探究型の授業構成
  • ④問題を解くための手順を繰り返し確認する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
平成26年
  7月 85.8%
 12月 89.8%
平成27年
  7月 87.4%
 12月 88.8%
  1. 習熟度別少人数指導での評価の工夫
  2. 問題解決力を高めるためのデジタルコンテンツの開発・ICT活用の工夫
  3. 学力向上に効果的な授業者ローテーションと学習集団づくり
  4. 繰り返し学習と読み解く力をみる学習の進め方

理科

3年 いろいろな運動と物体の速さ「運動の様子や違いを説明しよう」物体の運動のようすを観察し、記録する方法を習得させ、速さと向きの要素、はたらく力と運動のようすの規則性を考える。

指導の工夫
  • ①結果を予想しながら実験を行い、実験結果と照らし合わせて考察に結び付けていく。
  • ②実物投影機を活用し、情報の共有化を瞬時に行う。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ08
平成26年
  7月 84.4%
 12月 89.0%
平成27年
  7月 86.6%
 12月 84.4%
  1. 課題解決学習を実験・観察を通して行う
  2. 理科の専門用語等、知識・技能の定着
  3. デジタルコンテンツ・デジタル教科書の効果的な活用
  4. 「考えをもつ」(76.4%)のデータ分析・課題

2年 化学変化と物質の質量「質量保存の法則を理解しよう」質量保存の法則が成り立つことを確認し、化学変化だけでなく、状態変化など物質のすべてに成り立つことを理解する。

指導の工夫
  • ①実験結果を通して発見したことを大切に発表する力や他の意見を聞く力を身に付ける。
  • ②デジタル教科書を使い、実験のまとめ・反復学習とする。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ09
平成26年
  7月 84.4%
 12月 87.9%
平成27年
  7月 84.2%
 12月 86.8%
  1. 教材・資料の工夫(90.8%)としての実験の設定
  2. 課題解決学習としての発問・動機付け・意欲化
  3. 個々の考えを引き出すための協同学習の導入の在り方
  4. 知識・技能の定着のためのデジタル資料の効果的な活用

英語

1年 I Like Kendama「一般動詞を用いて表現しよう」友達と意欲的に質問し合うことをねらいとして、展開部分で一般動詞の文法構造を提示ソフトで作成した教材を駆使して、練習を繰り返し、瞬時に共有化するとともに視覚的に文章や単語を入れ替えるなどのパターン練習をできるようにする。

板橋区立 中台中学校活動報告イメージ10 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ11 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ12

指導の工夫
  • ①一般動詞の文法構造を提示ソフトで作成した教材の開発
  • ②英語の4技能を1単位時間の中に入れて繰り返し練習する時間を生み出す。
  • ②ペアやグループでの情報の共有化を図る。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
平成26年
  7月 84.0%
 12月 86.4%
平成27年
  7月 89.7%
 12月 86.4%
  1. 少人数の中での個に応じた指導・評価の工夫
  2. 英語4技能の習得のための授業構成
  3. デジタルコンテンツの開発:提示ソフトで作成した教材の開発
  4. ペアやグループでの情報の共有化・学習形態の工夫に伴う教育効果

音楽

1年 混声三部合唱「COSMOS」「主体的に音楽表現に取り組もう」混声三部合唱の曲想のイメージをふくらませながら、曲のよさを味わうとともに音楽記号の意味や働きを理解する。

指導の工夫
  • ①映像を視聴し、曲想や歌詞の意味をつかむ。
  • ②パートのグループ内で指揮や伴奏の役割を担いながら音取りができるように支援する。
成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ13
平成26年
  7月 88.4%
 12月 89.0%
平成27年
  7月 93.3%
 12月 92.4%
  1. グループでの評価の工夫
  2. 歌唱力を高めるための読譜の基礎・基本の習得
  3. 外部指導力の効果的な活用
  4. 曲想や歌詞の意味をつかみ、イメージを高める教材開発

保健体育

2年 男子体育 ネット型 バレーボール「自己やチームの課題を解決しよう」手のひらでボールを打つ様子をタブレット端末で動画撮影し、互いにアドバイスをし合い、実際のゲームに生かす。

指導の工夫
  • ①スパイクのフォームをタブレット端末で動画撮影して課題を可視化する。
  • ②チームリーダー中心に自己・チームの課題を客観的に捉え解決していく。
成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題
板橋区立 中台中学校活動報告イメージ18
平成26年
  7月 89.5%
 12月 93.3%
平成27年
  7月 89.6%
 12月 90.9%
  1. 技能を高めるための効果的な場面設定:個人・集団
  2. チーム力を高めるための個々の技能の習得
  3. 個人種目・集団種目での個人内評価の工夫
  4. 映像視聴による評価のポイントの明確化

2年 女子体育 ゴール型 ハンドボール「自己やチームの課題を解決しよう」自己やチームの課題をタブレット端末で動画撮影し可視化することで見出し、課題解決のための練習方法を考える。

指導の工夫
  • ①集団種目として、攻撃法のセットプレーをホワイトボード・タブレットで確認し合い、攻撃法として実際のゲームに生かせるように作戦を立てる。
  • 成果:生徒による授業評価「授業のねらいは明確でわかりやすいか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ16
    平成26年
      7月 87.0%
     12月 94.2%
    平成27年
      7月 88.5%
     12月 94.0%
    1. 集団種目におけるセットプレーの可視化
    2. 運動量を確保し基礎体力を向上させる手立ての工夫
    3. 実際のゲームに役立てるための生徒相互の働きかけ
    4. 「考えをもつ」(78.8%)のデータ分析

    技術

    2年 動く紙おもちゃ「機構を理解し、作る楽しさを味わおう」加工しやすい紙のおもちゃを用いて「運動を変化させる仕組み」の既習事項を生かすとともに実際の生活に役立てることを知る。

    指導の工夫
    • ①完成作品から作品の出来上がりのイメージを明確にする。
    • ②既習事項がどのように生かされているかの視覚化③加工のしやすいクラフト教材の採用
    成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ17
    平成26年
      7月 75.6%
     12月 84.1%
    平成27年
      7月 80.2%
     12月 80.8%
    1. イメージ化・視覚化等のデジタル機器を使う場面の設定。
    2. 生活を工夫して創造する能力の評価
    3. モデルとなるデジタル資料や模範作品の収集
    4. ねらい・分かりやすさ(65.6%)のデータ分析

    家庭科

    2年 「家庭科 調理実習『さけのムニエル』魚を使った日常食を調理しよう」日常食の調理をグループで協力して実習を行う。実物投影機で調理作業の手順を確認、生徒の盛り付け料理を共有する。

    指導の工夫
    • ①調理の手順を短時間で理解するために映像資料を示す。
    • ②盛り付けの留意点を映像で提示する。
    • ③調理と同時進行で片付け等の協力体制を推奨する。
    成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ26
    平成26年
      7月 91.3%
     12月 94.3%
    平成27年
      7月 92.5%
     12月 88.8%
    1. イメージ化・視覚化等のデジタル機器を使う場面の設定
    2. 生活を工夫して創造する能力の育成に向けた教材の選定
    3. モデルとなるデジタル資料や模範作品の提示
    4. 専門企業や外部指導員のさらなる連携

    9月 9月17日(木)

    国語

    3年 「俳句の可能性 俳句十六句」好きな俳句の情景について話し合い、表現に即して具体的な文章で表現する。ホワイトボードやタブレット端末を使用し協同学習を導入する。

    指導の工夫
    • ①修学旅行の俳句を作成するという目標をもたせ、主体性や意欲化を図る。
    • ②協同学習にて多様な意見や根拠を交流できる発問の工夫
    • ③情報の共有化
    成果:生徒による授業評価「授業で考えをもつことができているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ18
    平成26年
      7月 84.7%
     12月 89.0%
    平成27年
      7月 83.8%
     12月 83.6%
    1. 意欲化を図る発問の工夫:二者択一の意見のもちやすさ
    2. 選択の根拠を明確にするための協同学習の効果
    3. 鑑賞文・俳句の共有を楽しむ信頼関係の構築
    4. 俳句創作のための写真資料の映像の取り込み

    10月 10月9日(金)

    数学

    1年 「比例と反比例」:習熟度別少人数指導授業研究 いろいろな数量の関係から、関数関係にある二つの数量を取り出す。タブレット端末による思考の可視化・多様性の発見

    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ23 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ24 板橋区立 中台中学校活動報告イメージ25

    指導の工夫
    • ①習熟度別少人数指導でのデジタル教材の開発・活用
    • ②思考の可視化と試行錯誤のできる画面操作
    • ③考え方の情報の瞬時の共有化
    • ④個人学習とグループ学習との学習形態の組み合わせ
    • ⑤思考を深める課題の工夫
    成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題
    平成26年
      7月 85.5%
     12月 90.2%
    平成27年
      7月 81.4%
     12月 84.0%
    1. 思考を深めるデジタルコンテンツ・デジタル教科書・デジタル教材の開発
    2. 学習のねらいに沿った課題設定の工夫:多様な考え方を引き出す事例の提示
    3. タブレット端末・デジタル黒板の効果的な導入・活用
    4. 具体的な事象を生かして数学的な見方や考え方を身に付ける手立て

    10月 10月22日(木)

    理科

    3年 「運動とエネルギー」物体のもつ運動エネルギーのまとめとして、実験「ペットボトルのキャップの質量や速さにより動いたキャップの数がどう変化するのか」を調べる。

    指導の工夫
    • 実験のデジタル教科書の映像を見せ、理解を深めていく。簡易速度計を用いて、飛ばすキャップの速さを可視化し質量大小のデータをグラフにする。
    成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ20
    平成26年
      7月 87.6%
     12月 90.5%
    平成27年
      7月 87.0%
     12月 90.8%
    1. 意欲・関心をもたせ探究的な活動を促す教材の工夫
    2. 映像による実験の目的、操作の確認・理解
    3. 時間内での実験のまとめ:表やグラフでの簡便な提示
    4. 学習のねらいに即した実験方法の適格性の可否

    10月 10月23日(金)

    保健体育:保健分野

    3年 「喫煙と健康」養護教諭と体育科担当とのティームティーチング指導。健康を害する喫煙について自身の日常の生活の問題点として様々な影響を考える。

    指導の工夫
    • 学習のポイントを焦点化してイラスト教材のデジタル映像を作成し、課題として考える課題を明確にして日常の生活を振り返りつつ理解を深める。
    成果:生徒による授業評価「考えをもつことができているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ21
    平成26年
      7月 81.0%
     12月 88.8%
    平成27年
      7月 89.6%
     12月 86.9%
    1. 日常生活の健康に過ごす振り返りを促す発問の工夫
    2. 学習した知識を日常の健康保持に結び付ける手立て
    3. デジタル教材の開発と資料の精選
    4. 防衛体力を多面的に捉える保健分野での継続指導

    11月 11月11日(水)

    社会

    2年 「欧米諸国における『近代化』~日本を取りまく世界情勢~」資料を読み取ることを通して、生徒の気付きを大切にし、思考の流れに沿って理解を深めていく。

    指導の工夫
    • ①映像の視聴から何を読み取るかを焦点化し生徒の発意を大切にする。
    • ②多様な考えを引き出す発問の工夫
    • ③個と集団での考える時間の確保
    成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料を工夫しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ19
    平成26年
      7月 88.0%
     12月 88.3%
    平成27年
      7月 91.7%
     12月 92.4%
    1. 発表活動での探究心を高める評価の工夫
    2. ICT活用の意義づけ・目的の明確化
    3. 思考の流れをつかむ資料の精選・瞬時の共有化
    4. 歴史的事象を再認識する資料の提示

    11月 11月26日(木)

    国語

    2年 「思考力・判断力・表現力及び主体性を育む国語での表現活動:『話し方指導』」自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、主体的かつ意欲的な態度を培う。

    指導の工夫
    • ①外部指導力の効果的な活用として落語家さんとのティームティーチングを設定する。
    • ②「話す・聞くこと」の面白さや楽しさを再確認する
    成果:生徒による授業評価「授業の教材・資料の工夫があるか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ22
    平成26年
      7月 90.9%
     12月 95.5%
    平成27年
      7月 88.5%
     12月 87.6%
    1. 外部指導員による専門性の発揮・効果的な活用
    2. 「話す・聞く力」を高めるための動機付け・意欲化
    3. 技能を高めるための発展学習の工夫
    4. 「話す・聞く力」評価の観点の明確化

    11月 11月27日(金)

    保健体育

    男子体育2年 「球技 ゴール型 バスケットボール」互いにアドバイスし合いながら自己・チームの課題を確認し合い、課題を解決するための練習方法を見出し、実際にゲームに生かす。

    指導の工夫
    • ①オフェンスの練習のパターンを提示する。
    • ②タブレット端末で動きの確認の可視化
    • ③運動量の確保
    • ③位置とタイミングの視点からチーム課題設定
    成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ29
    平成26年
      7月 89.5%
     12月 93.3%
    平成27年
      7月 89.6%
     12月 90.9%
    1. 集団種目としての評価の工夫
    2. チーム力を高めるための基礎・基本の技の習得
    3. 技能を高めるための動きの可視化
    4. 互いに教え合う、協力し合う人間関係の醸成

    女子体育2年 「器械運動 マット運動」主体的に活動に取り組み、技の習得を目指してマット運動を楽しもうとする態度や自己の課題解決のために練習方法を考えて工夫する姿勢を育てる。

    指導の工夫
    • ①技の習得に向けて、動作をタブレットで撮影し、可視化する。
    • ②協同学習によって互いのよさを認め合い、課題をともに解決する。
    • ③運動量の確保
    成果:生徒による授業評価「授業に意欲的に参加しているか」(肯定的評価)と課題
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ15
    平成26年
      7月 89.0%
     12月 94.2%
    平成27年
      7月 89.1%
     12月 90.7%
    1. 技の習得に向けた段階的評価の工夫
    2. タブレット端末の有効活用
    3. 協同的な学習の進め方・助言し合う人間関係の醸成
    4. 映像視聴による動作確認力・自己評価力の向上

    12月 12月18日(金):研究内容・学習指導案の作成

    <2月29日(月)研究実践報告会に向けて>
    主題“生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善”基本的な考え方 思考力・判断力・表現力・主体性の育成について、授業改善の視点を選択、設定する
    ① 問題解決型・探究型授業  
    ② 協同学習の導入  ③ 指導と評価と支援の一体化の工夫

    ②国・都・区の学力調査状況の推移・考察・検証 →授業改善に向けた課題の設定

    ●全国学力学習状況調査
     規範意識・自尊感情の伸びに伴う学力の伸長

    ●板橋区ふりかえり調査:国語1年 漢字
     検証調査(10月)の伸び:成果と課題の検証

    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ31
    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ30

    ③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

    • ・教科メディアセンター・ホームベース・学年ラウンジ企画
      →教科の特性を協議・初度調弁の決定
    • ・生活指導体制の確立・授業規律・教育相談体制の確立
      →運営委員会:個に応じた指導事例積み上げ
    • ・教科センター方式電子黒板等ICT機器活用指導力向上
      →教科部会ごとの協議・授業研究

    ④教科の専門性を高める指導計画・評価計画の作成
     →授業改善のための授業研究、協議・作成

    ⑤福井大学大学院・先進校視察から得た知見の活用
     →教科の特性を協議・初度調弁の決定

    • ・教科センター方式の学校経営・施設設備の活用
    • ・パナソニック特別研究指定校の実践活動から学ぶ
      →福島県三春町立三春中学校視察・京都府同志社中学校視察・福井県視察

    ⑥平成27年度~国・都・区学校支援地域本部設置
     →地域教育基盤確立・保幼小中連携教育

    ⑦平成25年度~都から学校経営支援部設置
     →週1回・計23回実施・円滑なかつ組織的な学校運営

    アドバイザーの助言と助言への対応

    11月:アドバイザー吉崎静夫教授から


    1. ①成果と課題:
      1学期7月に提示した「何のために→どの場面で→学力差・個の特性に応じてどのようにICT機器を活用していくかのイメージ化・実践」の課題に対して、9月の授業研究では全教科で展開部分を中心にICT活用が推進され、ICT機器を使ううちにそのよさを見出している。本日の体育分野での授業でも、技能の習得や向上が図られている。特に8月に購入したタブレットが授業の中で有効に活用され、分かりやすい授業が実現している。今後、導入やまとめの使い方も挑戦してほしい。
    2. ②ICT活用・実践・具現化・瞬時の共有化・可視化:
      導入・展開・まとめのそれぞれの使われ方、タブレットでの動画視聴での「鏡的利用」による可視化が有効であった。生徒は楽しそうに映像を見ていた。自分の姿を具体的イメージで可視化することは、思考面の可視化につながっていく。「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉」とを明示することも試みてほしい。
    3. ③個別・グループ・一斉の授業形態での効果測定:
      体育分野だけでなく保健分野でも活用が期待される。
    4. ④これからの教科センター方式の教室デザインの意識化:
      来年度につながる活用の具体化を図る。
    5. ⑤教科センター方式の学校となるからこそ、教科の特質をつかむ:
      ICT活用を
      1.とにかく使う段階→ 2.場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→ 3.個に応じた活用の段階として順次練り上げること。その中で教科特有の活用、教科共有の活用を見出してほしい。

    11月:アドバイザー岸磨貴子講師から


    1. ①成果:
      1. 体育分野の授業としてICT活用と環境の「人」とが機能化されていた。
      2. 撮影する生徒、課題を指摘をする生徒の協同学習の中で、何を撮影し、それを誰がどのように解釈して教訓を得ているのかが、しっかりと生徒たちに理解されて取り込まれている。この「何のために撮影するのかの共通理解」が図られて、相手のチームのくせの分析や自分のパフォーマンスの評価と改善につながっていた授業であった。
      3. 教師の役割として生徒との関係が信頼と愛情によって構築されていることが素晴らしい。
      4. 今後、例えば、タブレット端末で動画を誰が撮るか、なぜ横から撮るのか、何のためにということも継続して考察していきたい。全体として主体性を育むことを目指し意欲的な授業参加の姿が見られた。
    2. ②「わかりやすい・集中できる・学習の振り返り」の効果測定:
      技の習得にステップを設定・練習の回数が増え技の習得の速度が高まっている。生徒自身が主体的に撮影し振り返り話し合いがなされていた。
    3. ③今後の課題:タブレットの活用の幅を広げる:
      NHK視聴覚ライブラリーのデジタルコンテンツ活用

    12月:研究推進委員との打ち合わせ アドバイザー岸磨貴子講師から

    1. ①教科センター方式:
      中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
    2. ②ICT活用の日常化・実践積み上げ

    裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

    ①大学との連携:日本女子大学学生57名との授業研究―いただいたご意見から―

    理科
    実験の動画によって、内容を思い出したり、理解したり、再確認したりとよく復習ができて授業内容の理解が深まる。電子黒板を使い、時間短縮にもなりメリハリのあるとても楽しい授業であった。

    数学
    ティームティーチングにより一人の先生が電子黒板を操作し、もう一人が要点を教えたりして、より多くの生徒の関わることができ、生徒の学習意欲というものが上がっているように感じた。

    国語
    最新機器の活用や生徒の主体性を重視し、自分の作品に友人の考えを取り入れ、よりよいものにしていく作業は、教員・生徒間の活発な言語活動を生み出す効果的な授業デザインだと感じた。

    社会
    生徒の関心を引き付ける投げかけや的確にほめ意欲を向上させるスキルの重要性を学んだ。

    家庭科
    50分間の中で説明、調理、試食、後片付けとすべて行うには非常によく考えられた授業案が必要とされ、ICT機器をうまく活用することで授業効率を上げ、授業の幅を広げることができると感じた。

    ②近隣小中学校からの授業研究参観の定着

    ③来年度入学希望者の増加

    平成26年度:121名
    平成27年度:141名
    平成28年度:185名

    新入生説明会での保護者アンケートから

    「板橋区の教科センター方式への期待と先生方の熱心な指導が伝わり、とても心強く思います。」

    ④「教育新聞」記者による肯定的評価

    東京・板橋区立中台中のICT活用  パナソニック教育財団の特別研究指定校
    (平成27年12月14日付 教育新聞記事から)

    東京都板橋区立中台中学校(北村康子校長、生徒数272人)は、平成27~28年度の(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校として実践研究助成を受けている。平成28年度には教科センター方式校舎の改築が完成する。各教科教室(教科センター)での学習体制や電子黒板、タブレット端末などのICT環境を生かし、生徒の主体的、協同的な学習の実現と思考、判断、表現力を育む実践研究を推進している。11月に行った2年生保健体育の単元「男子・バスケットボール」「女子・マット運動」の授業研究では、グループで互いの動きをタブレット端末で撮影。映像を視聴しながらパスの仕方や動作の確認を行い、良い点や課題を正確につかみながら、習熟度の異なる生徒相互で良いアドバイスを送り合う取り組みを実現している。

    ⑤アクティブラーニングの充実:全国学力学習状況調査「生徒質問紙」のデータ成果から

    質問:
    1、2年生のときに受けた授業では、自分の考えを発表する機会が与えられていたと思いますか。

    肯定的評価:93.9%

    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ32

    関連事項
    質問:数学の授業で、問題を解くとき、もっと簡単に解く方法はないか考えますか
    肯定的評価:80.3%(都68.0%)

    質問:
    1、2年生のときに受けた授業では、生徒の間で話し合う活動をよく行っていたと思いますか。

    肯定的評価:92.4%

    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ33

    関連事項
    質問:国語の授業で、目的に応じて資料を読み、自分の考えを話したり、書いたりしていますか
    肯定的評価:83.3%(都59.7%)
    質問:理科の授業で、観察や実験の結果をもとに考察していますか
    肯定的評価:83.3%(都69.3%)

    ⑥「自分の考えを論理的にまとめ主張する力」について評価指標としての各種コンクール等に多数入賞

    平成27年度 第37回「少年の主張全国大会」文部科学大臣賞:全国中学生55万人から受賞
    平成27年度 「薬物乱用防止標語東京都」最優秀賞:東京都中学生4万人から受賞
    平成27年度 「税についての作文」区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞
    平成27年度 「読書感想文コンクール」特選・東京都選考出品:板橋区内中学生6,879人から受賞
    平成27年度 「調べる学習コンクール」奨励賞3名:板橋区内中学生645人から受賞
    平成27年度 「税をテーマとした川柳コンクール」
    板橋区商店街連合会会長賞・入賞6名:ジュニア部門1,120人から受賞
    平成27年度 「税についての作文」 区長賞:板橋区内中学生4,399人から受賞
    平成27年度 「絵手紙コンクール」中学生部門 銀賞・佳作:全国中学生10,386人から受賞

    本期間の成果

    ①授業研究に向けた学校組織体制の活性化
     →授業研究“主体的な学びを重視した授業”の定着

    週1回研究推進委員会・運営委員会実施・月1回研修会

    • ・問題解決型・探究型の授業
    • ・協同学習の導入
    • ・指導と評価と支援の一体化

    <生徒授業評価>

    • 授業規律 7月:90.5%→12月:91.2%
    • 授業準備 7月:93.7%→12月:90.4%
    • 朝読書・朝学習等への取組 7月:91.7%→12月:92.0%
    • 授業でわかろうとする努力 7月:84.1%→12月:83.2%
    • 予習、復習等、家庭学習への取組 7月:68.8%→12月:65.2%

    →時間と場の定着・職層推進力強化→学習に対する“慣れ”への指導の教科

    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ34

    ②保護者による評価:学校公開 →第3土曜日実施8回
     →理解しているか:95.5%→99% ・意欲的か:92.4%→99%

    ●国・都・区の学力調査状況 
     →夏季休業中の三者面談の実施・「授業改善推進プラン」作成に生かす。

    3年全国学力学習状況調査・1・2年区学習ふりかえり(FB)調査・2年都学力向上を図るための調査

    ③平成28年度教科センター方式校舎へ円滑移行準備

    教科メディアセンター企画
    →電子黒板・タブレットPC設置+家具計画+運用計画

    ホームベース企画・学年ラウンジ企画
    →学級を超えた生活指導体制の検討・確立

    教科センター方式 各教科メディアエリアのレイアウト作成
    →電子黒板等ICT機器活用指導力向上

    教室運用計画の作成資料の収集:教室名の確定・キープランの決定・新入生保護者説明会の実施

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    板橋区立 中台中学校活動報告イメージ37

    電子黒板等ICT活用場面 →導入・展開・まとめでの集約例

    導入 社会:映像資料から課題の発見・理解・共有化・意欲化
    数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順を瞬時に理解する。
    展開 国語:デジタル教科書の視聴・タブレット端末を使いスピーチ撮影による可視化
    国語:タブレットの映像を基にした創作作品の推敲・発表による可視化・瞬時の共有化
    まとめ 数学:デジタル教科書で問題を解く考え方や手順をまとめる。

    ④ 教科の専門性を高める指導計画・評価計画の実践
     →教科部会:週1回での協議・検討

    ⑤ 福井大学大学院との研修機会の共有化
     →アクティブラーニングの充実・研究スタッフの交流

    ⑥ 地域教育基盤・学校経営支援部活性化による校務改善
     →教科センター方式の新校舎移転の協議

    今後の課題

    ① 教科センター方式導入の新校舎を生かす

    中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。

    ② ICT活用の日常化・実践積み上げ

    ①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。

    ③ 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと

    ④ 学力向上に向けた広報活動

    公開研究会の計画

    ① 公開授業研究会:年間3回×8教科(美術科講師対応を除く)

    • 1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認
    • 2月29日(月):研究実践報告会

    ② 教科部会:週1回

    • 音・技は他校の管理職に研修要請・授業改善推進プラン作成

    ③ 学習指導案・研究発表原稿の完成:教科部会

    <学会発表等の予定>

    • ①公開授業研究:3学期で8教科予定
    • ②土曜公開授業:3学期で2回予定
    • ③指導教諭模範・公開授業:年6回 3学期で2回予定 2月18日(木)・19日(土)予定
    • ④研究実践報告会:全教科 2月29日(月)

    国語 1年A組 国語 「感じたことを文章にしよう」
    主体的かつ意欲的な学びを支える語彙力、読解力を身に付け、自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、協同学習を通して考えを深める。

    社会 1年B組 社会 「武士の世の始まり」
    デジタル教科書、地球儀、世界地図、ビデオ教材、視聴覚・新聞資料、外部指導員の協力等を得て、協同学習から自分の考えを深め、社会的思考力を高める。

    数学 2年A組・B組 数学 「確率の考え」習熟度別少人数指導
    既習事項を基にして習熟度別少人数授業を工夫するとともに探究型授業や協同学習を取り入れ、数学的な思考力、表現力、主体性を育てる。

    理科 3年B組 理科 「環境と科学技術」
    課題に興味をもち、観察・実験の結果から論理的に考察し、主体的に課題を解決する力を育成するとともに協同学習により互いの考えを高め合う態度を育てる。

    英語 2年C組 英語 「Good Presentations 比較級・最上級」少人数指導
    ペアワークやグループワークなどの協同学習を通して、意欲的に英語を学ぶ姿勢をつくり、学び合いの機会を通し言語や文化を理解しようとする態度を育てる。

    音楽 3年A組 音楽 「混声三部合唱『あなたへ』」
    ICT機器を用いた授業の実践を通して、感受したイメージを知覚し、創意工夫しながら主体的に音楽表現に取り組もうとする態度を育てる。

    美術
    造形表現の作品完成時の制作のイメージをもち、色彩、構成、表現技法など、基礎知識を生かしより深い表現力を主体的に身に付ける。

    保健体育 1年C組 男子体育「ハンドボール」女子体育「バスケットボール」
    個々の技能を身に付けるとともに協同学習を通して、互いに教え合い、思考力、判断力、課題を解決する力を高め、主体性を育てる。

    技術・家庭
    知識や技能・考え方を作品づくりと生活に役立つ楽しいものつくりに生かし主体的に生活を工夫する創造的実践的な態度を育てる。

    経営支援部
    学校経営支援部「チーム板橋」の組織体制を醸成し、「教科センター方式」校舎での落ち着きと温かみのある空間づくりに取り組む。

    保健
    保健委員会活動を通じて、自らの健康に関して興味・関心をもち、健康を保つ情報を積極的に周囲に発信する姿勢を育成する。

    給食
    給食の配膳・片付けを通して協同する姿勢を育むとともに、板橋ふれあい農園等の食材を通して栄養に関心をもち「食を選択する力」を養う。

    ⑤ 福井大学研究大会参加:2月27日(土)・28日(日)

    ⑥ 教科センター方式新校舎への移転:3月

    2年次に向けて

    • ①平成28年度から「板橋区教育研究実践校」に指定:教科センター方式校舎を活かした授業改善
    • ②研究主題:「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善<福井大学と連携>」
      ―教科センター方式の導入と活用を通して―
    アドバイザーコメント
    日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生

    明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生

    本校の研究課題は、「生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善―教科センター方式の導入と活用を通して―」である。その際、平成28年4月からの新校舎での本格的な「教科センター方式の導入」において、ICTを授業の中でどのように有効に活用するのかということに関係者の期待が集まっている。ただし、現在は、プレハブの仮校舎での教育実践という厳しい状況にある。しかし、9月以降、美術科(講師対応のため)を除くすべての教科で精力的な授業研究が展開されている。本校の活動報告には、21の授業実践例が紹介されている。そして、それらの授業実践において、タブレット端末、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書、デジタル教材などのICTが効果的に活用されている。

    7月までのICT活用の実態は、私(吉崎)がいう第一段階(とにかく授業でICTを活用する段階)にとどまっていたが、8月以降は、第二段階(授業場面に応じてICTを有効に活用する段階)に達している。なお、ここでいう授業場面とは、「導入・展開・まとめ」という学習場面と、「個別・グループ・一斉学習」という学習形態の二つの視点の組み合わせを意味する。

    そこで、今後、本校に求められることは、これら二つの視点(学習場面、学習形態)をマトリックスにして、9つのセル内に「ICT活用の手だて」を位置づけることである。さらに、研究テーマとの関連で、「教科特有のICT活用」と「教科共通のICT活用」という新たな視点を検討するために、「教科別のマトリックス表」と「教科横断型のマトリックス表」を作成することが求められる。これらの表ができれば、本校ばかりでなく、他校の先生方にとっても、「ICTを活用した授業デザイン」のための有効な手がかりになると考える。大いに期待したい。

    本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

    取り組み内容

    ❶授業研究に向けた学校組織体制の確立
    →授業研究の実施“主体的な学びを重視した授業づくり”

    • ①教科部会
    • ②学年体制
    • ③OJT活用
    • ④同僚性育成
    • ⑤時間と場の確保
    • ⑥職層を生かした推進力
    • ・問題解決型・探究型の授業
    • ・協同学習の導入
    • ・指導と評価と支援の一体化

    授業研究 8教科(美術科講師対応を除く)

    →1~3月:研究実践報告会 国語・社会・数学
    ・理科・英語・音楽・技術・保健体育
    →研究協議全体会 :3回実施済

    1月14日(木):研究実践報告会等の最終確認

    2月29日(月):研究実践報告会 全教科

    ❷授業実践でのICT活用場面
    授業研究の3つの視点に基づき、ICT活用場面を導入・展開・まとめに効果的に配置する。

    国語 1年A組 国語 「感じたことを文章にしよう」

    主体的かつ意欲的な学びを支える語彙力、読解力を身に付け、自分の思いや考えの根拠を明確にして伝える力を養い、協同学習を通して考えを深める。

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    <作品を共有するためのディスプレイ表示>

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    <タブレットで作品の細部まで鑑賞する>

    「感じたことを文章にしよう ―鑑賞文を書く― 」

    • ① 展開の場面で、作品の良さや魅力を絵画の細部まで見て確認するために、タブレット端末を使用する。
      ※必要に応じて、タブレットで作品の細部まで鑑賞し、表現された良さや魅力について確認する。
    • ② 全体での発表時に、作品を共有するためにディスプレイを使用する。
      ※グループごとの作品をディスプレイに映して発表する。

    社会 1年B組 社会 「武士の世の始まり」

    デジタル教科書、地球儀、世界地図、ビデオ教材、視聴覚・新聞資料、外部指導員の協力等を得て、協同学習から自分の考えを深め、社会的思考力を高める。

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    <古代の様子の資料提示>

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    <複数の資料をもとに考える>

    「武士はなぜ登場し、権力を握ったのかを説明しよう!」

    • ① 導入において、生徒の興味・関心を引き付ける写真や資料を電子黒板によって掲示し、学習課題を捉えさせて、学習への関心をもたせる。
      ※「古代」の様子を表した資料を、プロジェクタ型電子黒板にて掲示し、「中世」という時代を大まかに捉える。
    • ② 展開:生徒が主体的に学習課題を考察していく際に必要な資料を、電子黒板にて掲示し、協同学習を深めさせていく。
      ※3つのテーマで話し合った共通点・相違点を、ホワイトボードにまとめたものを、書画カメラで映し出し発表させる。
    • ③ まとめ:動画コンテンツの活用
      「武士の台頭と鎌倉幕府」(NHK for school)を見て、武士が登場した経緯を確認する。
      ※「武士が登場した経緯」の部分にあたる映像を見せることで、視覚的に武士が登場した理由を捉えられるようにする。

    数学 2年A組・B組 数学 「確率の考え」習熟度別少人数指導

    既習事項を基にして習熟度別少人数授業を工夫するとともに探究型授業や協同学習を取り入れ、数学的な思考力、表現力、主体性を育てる。

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    <協同学習で課題解決>

    『なぜ、(●,△)の組み合わせが出やすいのか』を理由を説明しよう

    • 導入から展開の実験や観察を取り入れる場面で、多数回試行のシミュレーションとして、デジタル教科書を活用する。
      ※多数回の実験を行ったとするため、デジタル教科書のシミュレーションを提示し、出やすい組み合わせを確認する。
      ※それぞれのグループの理由を聞き、(●,△)が最も出やすいことを確認する。
      実物投影機を利用して、全体で共有ができるようにする。
    • 発展コース<発展課題>場合の数の数え方をまとめよう。

    理科 3年B組 理科 「環境と科学技術」

    課題に興味をもち、観察・実験の結果から論理的に考察し、主体的課題を解決する力を育成するとともに協同学習により互いの考えを高め合う態度を育てる。

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    <ポスターセッション分析>

    発表をしたり聞いたりして科学技術と自然環境の理解を深めよう

    テーマA 自然エネルギーによる発電とその課題 B 新技術・新素材の紹介 C 自然環境の保全 D 自然の恵みと自然災害

    • 導入の場面で、発表の仕方を理解させるために、ディスプレイ型電子黒板で示す。
    • まとめの発表をタブレット端末で撮影し振り返るため再び視聴する。
      ※聞いているグループの中で、二人はタブレットPCで発表の様子を撮影する。
      ※席に戻り、今日の振り返りをワークシートに記入する。タブレットPCで撮影したものを見ながら考える。

    英語 2年C組 英語 「Good Presentations 比較級・最上級」少人数指導

    ペアワークやグループワークなどの協同学習を通して、意欲的に英語を学ぶ姿勢をつくり、学び合いの機会を通し言語や文化を理解しようとする態度を育てる。

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    <学び合いの機会づくり>

    比較級・最上級の文を使った英文を、クラスの前で発表しよう

    • ①使用する機器:ディスプレイ型電子黒板・書画カメラ
    • ②グラフや写真・絵などを見せ、映像を生かしながら、発表に集中させる。※前時の授業で作った「自分の好きなものアンケート」の結果を発表する。
      生徒による活用として電子黒板の映像を生かしながら発表に集中させる。
      電子黒板・書画カメラ活用のポイント・生徒が見えやすいように大きさの調節などを確認・機器を置く位置や、拡大操作方法などの確認

    音楽 3年A組 音楽 「混声三部合唱『あなたへ』」

    ICT機器を用いた授業の実践を通して、感受したイメージを知覚し、創意工夫しながら主体的に音楽表現に取り組む態度を育てる。

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    <曲想や歌詞の意味をつかむ>

    口の開け方、発声の方法を意識して、取り組もう

    • ①使用する機器:ディスプレイ型電子黒板・自作の映像コンテンツ
    • ②合唱曲に描かれている情景や思いを具体的に想起させる映像で示す。
      展開:曲想や歌詞の意味がつかめるよう、視覚支援教材を用いて促す。
      ※予想される生徒の反応
      電子黒板・書画カメラ活用のポイント
      →作詞者の想いに共感することで、曲想にあった歌唱表現を工夫しようとしている。

    保健体育 1年C組 男子:ハンドボール 女子:バスケットボール

    個々の技能を身に付けるとともに協同学習を通して、互いに教え合い、思考力、判断力、課題を解決する力を高め、主体性を育てる。

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    <フォームの確認と改善>

    展開時のシュート練習の際にフォームの確認を行うため、タブレットを使用して考えよう

    • ①チームで仲間のフォームを確認し、改善のために練習をしよう
    • ②自己やチームの課題を解決するための練習をしよう
      展開の場面でタブレットを使用し、シュートフォームを確認する。チームメイトにアドバイスを行う。自己やチームの課題を見付けている。
      ※予想される生徒の反応
      ・チームリーダーを中心に話し合いを行い、シュートフォームを確認するlineNormalbr> ・タブレットを見てフォームの確認やアドバイスを行う。
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    <フォームの確認と改善>

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    <保健体育部会 協議>

    技術・家庭

    知識や技能・考え方を作品づくりと生活に役立つ楽しいものつくりに生かし主体的に生活を工夫する創造的、実践的な態度を育てる。

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    <技術家庭部会 協議>

    ※協同学習を通して互いに学び教え合いながら、文章や言葉だけでなく、絵、写真や図、模型などを取り入れ、視覚的な面から興味・関心を引き出す。

    ※ICT活用により授業のねらいや内容を明確に提示するようにしたことにより生徒の学習意欲が向上し、実習や作業を取り入れることで、授業に対して意欲的な生徒が増えている。

    経営支援部

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    <学校経営支援部会 協議>

    学校経営支援部「チーム板橋」の組織体制を醸成し、「教科センター方式」校舎の落ち着きと温かみのある空間づくりに取り組む。

    保健

    保健委員会活動を通じて、自らの健康に関して興味・関心をもち、健康を保つ情報を積極的に周囲に発信する姿勢を育成する。

    給食

    給食配膳・片付けを通して協同する姿勢を育むとともに、板橋ふれあい農園等の食材を通し栄養に関心をもち「食を選択する力」を養う。

    アドバイザーの助言と助言への対応
    • ①成果と課題:
      1学期7月に提示した「何のために→どの場面で→学力差・個の特性に応じてどのようにICT機器を活用していくかのイメージ化・実践」の課題に対して、授業研究では全教科で導入・展開・まとめ部分にICT活用が推進され、ICT機器を使ううちにそのよさを見出している。本日の授業でも、教科のねらいに即して知識や技能の習得や向上が図られ、分かりやすい授業が実現している。また、教師によるICT活用だけでなく、生徒による活用が項目として位置付いていることは、今回の研究の成果の1つでもある。個別学習についてこれからの研究課題とする。
    • ②ICT活用・実践・具現化・瞬時の共有化・可視化:
      導入・展開・まとめのそれぞれの使われ方、タブレットでの動画視聴での「鏡的利用」による可視化が有効であった。自分の姿を具体的イメージで可視化することは、思考面の可視化につながっていく。「導入・展開・まとめ」と「個別・グループ・一斉」とを明示することをさらにマトリックスとして位置付けてほしい。
    • ③個別・グループ・一斉の授業形態の効果測定
    • ④これからの教科センター方式の教室デザインの意識化:
      来年度につながる活用の具体化を図る。
    • 教科センター方式の学校となるからこそ、教科の特質をつかむ。
      →ICT活用を①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。その中で教科特有の活用、教科共有の活用を見出してほしい。

    裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

    1. ❶研究実践報告会

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      <理科部会 協議>

      1. ①参加者<全国からの参加者>宮城県から鹿児島県までの研究者247名の意欲的な参加
      2. ②小中連携事業として小学校2校の教職員の参加:42名があり、専門教科への意識を高めるとともに、9年間の小中連携教育として地域連携事業となったこと
      3. ③中学校教科の特性に応じた授業研究の実施
      4. ④学校経営支援部の紙上発表に対しての反響が大きかったこと
      5. ⑤全教職員として『チーム中台』の研究実践報告となったこと
    2. ❷ICT活用・実践・具現化・瞬時の共有化・可視化

      1. ①授業改善の視点として、ICT活用・実践に意欲的に取り組んだこと
      2. ②ICT機器の導入について、関連企業からの参画を多数受けたこと
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      <学校支援地域本部による支援>

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      <国語部会 協議>

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      <ICT機器の紹介コーナー>

    3. ❸教科センター方式の教科メディアゾーンのイメージ化・教科特有の『家具計画』に基づく購入

    本期間の成果

    ❶研究実践報告会での専門性高い研究実践者の参加・見取り
    主体的な学びにつながる興味・関心・積極性 肯定的評価 90.8%
    主体的な学びを支える基本的な知識・技能  肯定的評価 89.5%

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    ➋参観者による意欲的な協議

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    <数学部会 協議>

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    <英語部会 協議>

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    <音楽部会 協議>

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    <社会部会 協議>

    参観者からのご意見

    • ○教科センター方式やICTの研究に対して、先生方がしっかりと力をつけているように感じ、これからの成果がとても楽しみです。シンポジウムは大変良かったです。方向を確認できありがたかったです。(学校関係者から)
    • ○社会科の授業で、生徒が武士の暮らしについて積極的に意見交換や発表を行っているのが印象的でした。事前学習を行っていないので、知識が少なく理解が深められないという欠点があるにも関わらず、既成概念にとらわれずに多様な意見を述べることができるのではないかと本日の授業や分科会を通じて感じました。(大学生から)
    • ○彼ら生徒達の1年後、5年後、10年後が楽しみになりました。10年後には教員になってくれるかなあ。学力は試験だけで測れるものではありませんね。生きる力…ついていっていると思います。(愛知県中学校から)
    • ○授業デザインの大切さを改めて考えさせられました。先生方の多大なる努力に敬意を表します。(学校関係者から)
    • ○生徒のもつ力や主体性を高めていくためには、指導者が生徒に、今注目すべき視点を明確に理解させる必要があることを改めて学ばせていただきました。ありがとうございました。(山形県中学校から)

    今後の課題

    1. 教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
    2. 教科センター方式導入の新校舎を生かす
      中学校教科特有のICTの使い方を確立していくこと。
    3. ICT活用の日常化・実践積み上げ
      ①とにかく使う段階→②場面〔導入・展開・まとめ〕に応じた活用の段階→③個に応じた活用の段階、として順次練り上げること。
    4. 研究体制の確立によって授業改善に向かう自発的な取組にしていくこと。
    5. 学力向上に向けた広報活動

    参観者からのご意見

    ○ICTの活用は、提示の前後が大事です。(発問・焦点化)この組み合わせの研究がこれからの課題です。チームワークがある先生方のご努力に来年、期待しています。

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    <教科部会 協議>

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    <研究シンポジウム 協議>

    今後の計画

    1年間を振り返って、成果・評価・感想(気づき)・次年度への思い

    1. ➊教科の特性を生かしたデジタルコンテンツの開発
    2. ❷教科センター方式導入の新校舎を生かす:活用の実践例の積み上げ
    3. ❸ICT活用の日常化・実践積み上げ
    4. ❹生徒や保護者、地域の学校支援に対する更なる参画
    5. ➎学力向上に向けた研究体制『チーム中台』の確立
    アドバイザーコメント
    日本女子大学 教職教育開発センター 所長 人間社会学部教育学科 教授 吉崎静夫 先生

    明治大学 国際日本学部 特任准教授 岸磨貴子 先生

    平成28年2月29日(月)に、全国から247名の参観者をえて、研究実践報告会が盛大に行われた。そこでは、全教科の授業が公開された。

    その際、すべての授業において、タブレット、電子黒板、実物投影機、デジタル教科書などのICTが有効に活用されていた。つまり、私(吉崎)が本校にアドバイスしてきた「導入・展開・まとめ」という学習場面と、「個別・グループ・一斉学習」という学習形態の二つの視点の組み合わせを考慮した「授業場面に応じたICTの活用」がなされていた。特に、導入場面においては、「教師が一斉学習でICTを活用」と「生徒が一斉学習でICTを活用」の2通りの活用法が提案されていた。研究の発展が認められた。

    教科センター方式の新校舎での教育実践が展開される平成28年4月以降は、研究テーマ(生徒の主体的な学びを重視した授業の工夫・改善)との関連で、「教科特有のICT活用」と「教科共通のICT活用」という視点を本格的に研究する段階に入る。そのためには、それぞれの教科でのICT活用をますます充実させるとともに、「教科別のICT活用マトリックス表」と「教科横断型のICT活用マトリックス表」を作成することが求められる。また、各教科でのICT活用の成果をまとめる「研究推進部」の組織を再度強化してもらいたい。