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2013年06月20日

◆ ICT活用による「学び合い・磨き合い」

 

第39回の特別研究指定校である岡崎市立葵中学校で、最初の研究授業が5月30日に行われました。
これからの2年間、積極的にICTを活用し、生徒の主体性を引き出し、学び合い・磨き合いの授業で、思考力・判断力・表現力の育成に努めていきます。

研究テーマは、
「学び合い・磨き合いを軸にした思考力・判断力・表現力の育成
〜 ICTの幅広い活用法と生徒が自ら求めてICTを活用する場の追求 〜 」

ICT活用による『新しい学び合いの授業モデル」を2年後の提示を目指し、
まずは、現状設備(各教室には、デジタルテレビ1台、PC1台、実物投影機1台)にて、2つの研究授業を拝見しました。

一つは、1年生 国語科「ちょっと立ち止まって(2/3)」

この単元では、段落と段落の関係に気づき、文章の構成を学んでいきます。

題材が、『ルビンのつぼ』なので、
最初に、『だまし絵』を見せて、生徒の関心・興味をひきます。


そして、『ルビンのつぼ』を黒板に貼り、生徒がどう見えるか、その感覚を発表してもらいます。

意見が出尽くしたところで、事前に、段落毎に切り抜いたカードを10枚取り出します。
この中に、『ルビンのつぼ』を説明したカードがあります。どれでしょう?

2枚のカードが、すぐに見つかったようです。生徒に発表してもらいます。2枚の順番も大事。

先生から、他に2枚あるとの発言。各自考えますが、難しいようです。近くの人と話し合ってみます。

そして、何人か発表。
意見が割れ、説明しきれないようです。

もう1度、近くの人と話し合います。
そして、発表。まだ、しっくりこないようです。
ここで、時間となってしまいました。


4時限目は、3年生 理科「エネルギー(3/10)」

この単元では、速さとエネルギーの関係、その変化を理解します。

まず、最初に、速さとエネルギーの関係を理解してもらうために、
車が物にぶつかる映像を見せます。

ぶつかるシーンが音だけだったので、
生徒も一瞬何かわからなかったようです。

それでは、実験です。テーマは、
「速さが大きくなると運動エネルギーはどのように変化するだろうか」

説明を聞いた後、10班に分かれて、実験器具を持って、各机で実験開始。
各班とも、役割分担、実験がスムーズに行われているのに、びっくりしました。

実験は10回行います。
A3のビニールシートにグラフを記入。黒板に貼っていきます。
並行して、数値データをデジタルテレビの前のパソコンにインプットします。

全班実験終了。
全員が教壇の近くに来て、班長が説明していきます。

測定した10コをグラフにすると、直線か、曲線か、単位の取り方にもよるが、
微妙に、上向きの曲線になっているようです。

先生は、このぐらいの誤差なら、直線と思ってもいいのではないかと揺さぶりをかけていきます。
パソコンでも表示していきます。

班によっては、ジクザク線になっているところもあります。

最後に、10班×10回=100回分で、グラフに表示。なんとなく、上向きの曲線のようです。

ここで、授業は終了。

終了後、授業研究を行いました。

本日は、岡崎市の指導の先生が来ており、本日の授業についていくつかアドバイスがありました。
一例として、
本日の授業で、毎回、国語の授業の初めに、漢字の書き取りを行うのですが、
これをデジタルコンテンツにして、テレビに表示するだけで、短時間で済むとの話がありました。

財団として、2年間、学校を指導して頂くのは、和歌山大学准教授の豊田充崇先生です。

豊田先生からは、ICTの活用事例のお話や、2年間の取り組みの考え方や目指す方向性のお話を頂きました。
「提示装置等を活用した授業や、子どもたち自身がICTを活用して発表を行うことを日常化するとともに、グループやペアでタブレット端末を使って、『学び合い・磨き合い』をしている授業に挑戦していきましょう」

私の第一印象は、2つの授業とも、生徒たちが考え、話し合う場面を取り入れており、一斉方式の片方向の授業が多い中、大きな試みだと感じました。
今後、タブレット端末等が導入され、授業づくりに、より創意工夫がされていくことが楽しみです。

校長先生は、「夢を目標に変える」ということを何回か発言されており、
この助成に応募することによって、大きな目標が出来たように思います。


2013年06月20日(木)UP (則常)

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