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2013年05月22日

◆ 2年目がスタート、「情報活用の実践力」の育成に邁進

 

第38回の特別研究指定校である川崎市立平小学校で、2年目、最初の校内授業研究会が5月9日に行われました。
今年度は、昨年度完成した「情報活用能力のカリキュラム」、特に国語科の重点単元にフォーカスして、研究授業を行なっていきます。

2年目の集大成となる公開研究会を、来年1月24日に予定しています。
そこで、「情報活用の実践力」を身につけた子どもたちの学ぶ姿勢を見せていくべく、この1年を取り組んでいきます。

昨年度は、「情報活用の実践力を育成するためのカリキュラム」をまとめました。

今年度は、このカリキュラムを実践するとともに、授業研究を経て、カリキュラム自体を洗練していきます。
また、研究授業で得た「学習活動のエッセンス」を日常の授業に取り入れ、子どもたちの「情報活用の実践力」を育んでいきます。
最終的には、小1〜小6に向けて、ステップアップしていく姿が目に見えるカリキュラムにしていければと思います。


本日の研究授業は、3つの単元で4つの授業です。

2年 国語「かんさつ名人になろう」
3年 国語「よい聞き手になろう」
5年 国語「きいて、きいて、きいてみよう」2クラス


それぞれの授業を詳しく見られませんでしたが、
「目的意識」という切り口でまとめてみました。


○ 2年 国語「かんさつ名人になろう」
本時は、11時間の6時限目です。

前時までに、自分の観察対象物をワークシート(名人メモ)にまとめました。
本時では、観察記録文を書いていきます。

前半は、文の書き方、3タイプの名人わざを学びます。
「虫めがねタイプ」、「動きタイプ」、「変化タイプ」

文章の書き方とこの名称で、それぞれのタイプの特徴と文の結びへの流れをイメージできるようしていきます。

そして、前時のワークシートを出して、
@ 自分がどのタイプか、
A 何を一番伝えたいのか、
を考えます。

そして、観察記録文のワークシートに「自分の観察対象物」を書いていきます。

*ここで、「自分が何を伝えたいのか」を考えることによって、目的意識が芽生えます。文章等の表現は、あくまでも手段であり、自分の考えを持つことによって、手段が活かされると思います。


○ 3年 国語「よい聞き手になろう」
本時は、4時間の2時限目です。

2つの4コマ漫画を提示して、話が食い違っていることを感じさせ、何が問題か、どこがポイントかを考えさせます。

ノートには、本日の目当て、
「わかりやすく伝える大切なポイントを考えよう」
各自考えます。

この後は、授業を見ることができなかったのですが、

以下の3つのポイントが導き出されます。
@ 何が(主語)をはっきりさせる
A なぜ、なんのために、をはっきりさせる
B どのくらいをはっきりさせる

そして、
4コマ漫画の吹き出しを修正し、再構成します。

*食い違う会話文から、「目的意識」の大事さがわかります。

○ 5年 国語「きいて、きいて、きいてみよう」
本時は、4時間の1時限目と3時限目を拝見しました。

1時限目のほうでは、興味を引くガイドブックを見せ、関心もたせます。

本時の最後に、番組「伝える極意」を視聴します。

この中で、『インタビューの面白さは、化学反応だ』
との発言が出てきます。
まさしくその通り、この単元の肝だと、勝手に感動してしまいました。

3時限目のほうでは、
グループに分かれて、実際に、インタビューをしていきます。
3人グループに分かれ、一人は、インタビューの内容を記録していきます。
インタビューする人、される人、記録する人は、交代していきます。

イメージマップなどを使い、質問の流れを
まとめている子どももいます。

しかし、どうしても、質問がひとつ、ひとつ、独立しがちです。
<イメージマップを思い出せ!>


最後に、記録した質問を整理していきます。

ある子どもは、ハワイで行きたいところと質問して、3つ答えが返ってきたのを、ハワイで行きたいところベスト3とまとめていました。
「情報活用の実践力」が発揮されているのを感じる場面です。

*このインタビューでも、目的意識が大事。それによって、質問が深堀りされていきます。
<そう、化学反応が起きます!>


勝手に、目的意識の大事さを書きましたが、
表現や質問等は、あくまでも手段であり、目的意識を持つことによって、効果が発揮されます。ただ、手段についても、練習し、「引き出し」を多くしていくことも大事です。

情報活用能力を育成する場面で、「目的意識」を持つことを訓練していくと、アウトプット力が高まってくるように思われます。


○ 授業研究会
3つの単元で、分科会(低学年、中学年、高学年)に分かれ、授業について検証します。
主に、3つの観点で話し合います。

@ 平小のスキル
A 情報手段の活用について
B 場の設定・活動単位・話形・流れ等の手立て

付箋に意見等を書き込み、模造紙に貼っていきます。
授業の進め方等について、白熱した議論が行われているところもありました。

そして、発表。
みんなで取り組んでいく意識づくりの仕掛けが、しっかり組み込まれていることに関心します。
これも、みんなが目的意識を持つことにつながっていくと思います。
今年、1/3が入れ替わりましたが、研究テーマはしっかり引き継がれていくと思われます。

最後に、指導頂いている野中先生から、以下のお話を頂きました。

・授業研究をしっかり行い、そこから得た知見を、日常の授業に活かす。
・これを繰り返すことによって、子どもが変容していく。
・その姿を来年の公開研究会で見せていきたい。
・そのために、焦点を絞って、明確なテーマのもと、授業研究を進めていく。


来年1月の公開研究会に向けて、子どもたちの成長を見守りつつ、この1年の授業研究に参加していきたいと思います。


2013年05月21日(火)UP (則常)

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