財団活動日記&ニュース
2010年12月10日
◆特別支援学級で一人一台パソコンを活用
 
11月26日(金)に財団の特別研究指定校である日野市立平山小学校の校内研究会へ行ってきました。今回の授業は、特別支援学級で、スタディノート(学校教育用のグループウェア)による個別学習を行うもので、非常に興味深い試みだと思いました。児童の発達段階の差があるので、ある面では非常に有効性を感じました。ただ、先生の事前準備は大変だったようです。

■わかくさ学級 算数「数と計算」

授業の流れは、最初の10分は、一斉学習で、その後の30分は、スタディノートを活用し、それぞれが学習するというものです。
(個別学習であるが、隣に聞いたり、教えたりするのは自由、ということで学び合いを取り入れています)
日野市立平山小学校校内研究会

わたくしがこの授業で、注目したのは、最初の一斉授業の部分です。
発達段階がかなり違う子どもたち同士が行うのに、これは意味があるのだろうかと最初は思っていました。

子どもたちが作成した問題から2題だすのですが、問題自体は、先生がパワーポイントにアレンジしており、問題文を全員で読む。その問題を作成した子どもは前に立つ。問題文を表示し終わったら、手をあげて、答える。前に立っている子どもは、◯×ランプを持っており、正解がどうか答えるというものです。

発達段階に差があるので、参加できない子どもたちが多くいるのではないかと思ったのですが、少しでもクラスの一体感が高まるのであれば意味があるのかなと思い、先生に聞いてみました。

それは、パワーポイントでアレンジする時に、問題を解くだけではなく、その前段階での数字の理解など、いくつか発達段階に合わせたコンテンツを仕組んでおり、なるべくたくさんの子どもたちが学べるように、仕掛けがしているとのことで、わかくさ学級の先生の苦労をあらためて感じました。

その後の授業研究では、放送大学の中川先生からは教材づくりに関してお話がありました。
わかくさ学級では、発達段階がたくさんあり、子どもにあった教材づくりは大事であるが、既存の教科書の教材はいろんな人が関わり、かなり練られて作成されているので、その背景を理解することによって、教科書の教材をうまく活用するといいのではないか、ということでした。
効率的に効果的の高いコンテンツづくりをすることも大事だということを感じました。

日野市立平山小学校校内研究会 また、タブレットPCの活用は、知識、理解の補完等もあるが、思考の深化、拡大にどう活かすかが1つの焦点となるとのことです。思考のプロセスをどう残していくか。また、他の児童と情報交換をしたり、ディスカッションなどの学び合いをどう行い、思考、判断、表現力をいかにつけていくかが大事だとのことでした。



わかくさ学級の子どもたちは、一律の到達目標がないので、担任の先生が本人の能力に応じて、細かく指導していくことが大事であり、保護者と一人一人細かく打合せをしており、先生の力量を問われる部分であると感じました。

2010年12月10日(金)UP (則常)

←前の記事へ 次の記事へ→