実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第41回特別研究指定校(活動期間:平成28~29年)

札幌市立 厚別東小学校 /平成28年度4-7月期

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研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果
成果

今後の課題
今後の課題

今後の計画
今後の計画

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

学習科学に基づく「21世紀型スキル」形成を促す協働学習の開発
~ICT機器を活用した実効性のある学習づくりを通して~

[成果目標]

①評価表(ルーブリック)を活用した自己評価と相互評価

②学習指導要領に基づいた指導計画立案と実施の工夫による「21世紀型スキル」形成の教育活動の提案

③学習成果物を生み出す協働学習のあり方や授業の工夫・改善の具体的提案

④教科学習における「ガイドブックづくり」による研究成果の提示。

⑤次期学習指導要領の実践課題の一提案として、全国に共有していけるような授業モデルの提示。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 

[本期間(4~7月)の取り組み内容]

  • iPadのミニ研修
  • →新しく来た先生方に、appleTVやskichなどの使い方や実践などを紹介。

  • NASの整備。
  • →iPad間のデータを共有しやすくなった。

  • 現地学習、委員会活動、係活動でのiPadの活用
  • →子どもたちもiPadを使うことに慣れてきて、積極的に活用するようになった。

  • 校内研究授業(6年生「土地のつくりと変化 地しんや火山と災害)
  • ICTの活用
  • 地層の写真や実験の記録など、iPadを活用しながら学習に取り組む。提示された地層の写真を拡大してよく観察したり、実験の様子を撮影し、切り取りながら映像を見直したりと、子どもたちが協働的に活用していく。実際に目で見たことを説明するだけでなく、撮影した動画を活用することで、みんなでその場面を共有し、より深く交流することができる。発表時も実際の砂や泥の積もり方を提示しながら説明することで説得力は大きくなる。
板橋区立中台中学校活動報告イメージ01

実際に見ることを大切にし、iPadを
固定して、実験の様子を直接見ています。

板橋区立中台中学校活動報告イメージ01

アドバイザーの助言と助言への対応

  • 研究内容に4つの主人公(学習科学、21世紀型スキル、協働学習、ICT活用)が出ているので難しい。そのため、3つのポイント(問題解決的な学習であること、論点が明確であること、理由・根拠が求められること)にしっかりと重点を絞って授業を作っていくことが大事である。
  • 問題解決的になるために「ため」が必要である。「ため」を作るために、教師から問題を提示するのではなく、子どもから問題意識を出させることでためが生まれる。予想場面ではしっかりと生活経験、既習からしっかりと推測させることでためが生まれる。先生が子どもたちの言葉を広げるのではなく、教師はパイプ役となり、子ども同士をつなげることでためが生まれる。
  • iPadは何のために記録させているかを意識させる必要がある。「残すツール」なのか、「共有するツール」なのか、「伝えるツール」なのか。子どもに目的をしっかりと理解させることで撮影の仕方が変わっていく。
 

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 

本期間の裏話

  • 新しく来た先生方も積極的にICTを活用してくれたこと。
  • 子どもたちがiPadを使って、活動する場面を目にする機会が増えてきたこと。

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成果

 

本期間の成果

  • 校内研究授業を通して、ICTの活用の仕方の方向性が示せたこと。

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今後の課題

 

今後の課題

  • 教師主導の活用から、子ども主体の活用へつなげていきたい。
  • →そのためには、どんな目的で子どもたちに活用させたいかを考え、子どもたちに目的をはっきり意識させて活用させる。
  • 普段の授業からのルーブリックの活用
  • 校内研究とのリンク
  • →交流場面で、ICT機器が効果的かを一考してもらい、活用していく。

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今後の計画

 

今後の計画

  • 10月6日(木)…校内研究授業 4年生
  • 12月2日(金)…実践発表会 4年生、5年生
  • 随時、ミニ研修を行う。

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アドバイザーコメント

放送大学 教育支援センター 教授 中川 一史 先生

 
中川先生

活用自体は子どもたちも教師も慣れていている本校である。

タブレット端末を使って撮影し、それを見たり見せたりすることが増えてきた。そこで、以下の助言を行った。

一概に、「撮影し、それを見たり見せたりする」と書いたが、大きく分けると2つのバリエーションがある。

1つは、「わかるからできるへ(技能の習得のため)」ということだ。技能習得場面では、最終的にできる(速くできる、綺麗にできる、流暢にできる)ことがゴールだ。そのために、例えば、友達の演技の様子を撮り、手のつき位置などを確認・修正する。この時、良い例(モデル・サンプルなど)と修正すべき例(自身の演技、友達の跳躍など)の差が明確になっていることが重要だ。

もう1つは、「説得するために証拠を示す」ということだ。説明や説得場面では、どのように撮るかがポイントだ。児童に、何のためにどのような場面で示すのかという見通しを持たせることが重要だ。

このような具体的な活用場面を通し、本校の研究課題に迫るきっかけの1つとした。

 

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