実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に関する助成制度)実践研究助成(初等中等教育現場の実践的な研究に対する助成制度)

第39回特別研究指定校(活動期間:平成25~26年)

板橋区立上板橋第四小学校/平成26年度1~3月

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研究課題と成果目標
研究課題と成果目標

取組内容
取組内容

裏話
裏話

成果と課題
成果

取組内容 今後の展望

アドバイザーコメント
必見! アドバイザーコメント

 

研究課題と成果目標

 

[研究課題]

『ICTを活用した思考力・判断力・表現力の育成』
~シンキングツールの効果的な導入によって~

○様々なシンキングツールを各教科各学年に導入し、思考力・判断力・表現力を育成する。
○タブレット端末を含むICT機器とシンキングツールの両者のよさを生かした授業をおこなう。

[成果目標]

○シンキングツールの効果的な導入方法をあきらかにし、シンキングツールを学年、教科、学習活動の場面でしぼり込み、学年に系統的に位置づける。

○全教員がICT・シンキングツールを導入した授業をおこなえるようにし、子どもたちの思考力・判断力・表現力を育てていく。

本期間の取り組み内容/アドバイザーの助言と助言への対応

 
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1月1月27日(火)研究発表会 開催

  • 1年1組 生活 「ふゆをたのしもう」  Yチャート/実物投影機
  • 1年2組 算数 「かたちづくり」  Yチャート/実物投影機
  • 2年1組 国語 「ないた赤おに」  イメージマップ/ホワイトボード/電子黒板
  • 2年2組 生活 「聞いて聞かせて まちのすてき」  マトリクス/デジタルカメラ
  • 3年1組 理科 「風やゴムで動かそう」  マトリクス/タブレット
  • 3年2組 国語 「強くこころにのこっていることを」  イメージマップ/実物投影機
  • 4年1組 体育 「ネット型ゲーム」  ピラミッドチャート/タブレット
  • 4年2組 社会 「八丈島のくらし」  ホワイトボード/タブレット
  • 5年1組 音楽 「曲想を味わおう」  タブレット
  • 5年2組 総合 「ストップ地球温暖化」  座標軸/タブレット/大型ディスプレイ
  • 6年1組 総合 「わたしたちにできる国際ボランティア」  タブレット/大型ディスプレイ
  • 6年2組 社会 「願いを実現する政治」  マトリクス/ホワイトボード/電子黒板

2月研究推進委員会  
「来年度の研究について」提案事項の検討 

3月研究全体会 
研推からの「来年度の研究について」提案を検討 

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裏話(嬉しかったこと、苦心談、失敗談 など)

 
  • 昨年の中間発表は大雪でしたが、今回の研究発表は天気にも恵まれ、本当にたくさんの皆様にご来校頂きました。ありがとうございました。
  • 発表に向けたラストスパートがすごかった。当日に向けた授業準備はもちろんのこと、教室前の廊下掲示についても各先生方が表示に工夫を凝らしていました。それぞれの人柄が出ていたように思います。
  • 本校アドバイザー中川先生は、やはり切れ味鋭くとてもシャープだった。研究発表会でのパネルセッションでは、いつもの協議会同様に、研究主任がタジタジになっていた・・・。
  • 「研究冊子(ファイル)」や「シンキングツール活用レベル表」は、決まったフォーマットの中に当てはめていくのではなく、飾りのマークから一つひとつ手作りをしたので、とても時間がかかりました。本当に大変だったが、たくさんの方々に参加していただき子どもたちの様子と研究の成果を見て頂くことができ、苦労した甲斐があったと自負している。

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成果

 
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  • ○本校はこの2年間、全校、全教職員が一致団結して研究をすすめて参りました。
    日々の授業で使用したツールを記録し続け、毎回2本の研究授業の積み重ねから得られた数々の失敗や成功から「シンキングツール活用レベル表」という成果としてまとめることができました。
    本校ホームページにもアップしてありますので、様々な場面での指導のヒントにして頂けたら幸いです。http://www.ita.ed.jp/edu/kami4es/mokuji.htm
  • ○研究(ICTとシンキングツール)に取り組んできた本校教員の感想
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  • シンキングツールによって苦手意識の強かった課題(特に書くこと・話すこと)に取り組めるようになり、自信をつけた子が多い。
  • 発表の際はイメージマップを使い授業しましたが、その後の作文を書く作業でとても役立っています。「もっと使ってみたい」という子どもが増えた。
  • 児童に対しての最善を選択する際の選択肢が増えた。
  • ICTは学校によって環境が異なるとは思うが、シンキングマップについては、いつでも・どこでも取り入れられるため、今後の授業設計の武器を一つ手に入れることができたと感じている。
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  • 授業の内容が変わるという実感がある。続けて授業に取り組んでいきたい。
  • 今後も授業で使うことができる。授業が従来の考え方とはまったく違うものとなった。

  • 大変有効で個人的にも役に立った。授業作りに対する考え方が変わりました。これからも活用していけるスキルだと思います。
  • シンキングツールは子どもたちが思考する際にとても有効なんだと実感しています。ICTと併せて、これからも使っていきたいと思います。

番外編

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・研究会や協議会のすすめ方がよかったと思います。何がどうして良いのか、悪いのか、悪いならどのようにしたらよいのか、全員で考えるということ(協働的な協議)を学びました。

・全員授業をする点が学校全体で取り組んでいるという感じで、授業やツールのことを気軽に相談できた。

・学校全体が1つの研究チームとしてどう研究をすすめていくのか、とても勉強になった。

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今後の課題

 
  • ○これまでの研究の成果を具体的にどう生かしていくのか、学校全体として、また個人としてよく考えて実践していくこと。

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アドバイザーコメント

放送大学 教授 中川 一史 先生

 

本校は、「『ICTを活用した思考力・判断力・表現力の育成』~シンキングツールの効果的な導入によって~」という研究主題で、1月27日(火)に研究発表会を行い、多くの参観者があった。

2年間を通じて成果として、日常的なシンキングツール活用により、児童の慣れが見られた。その結果、文字通り一人ひとりが考える際、あるいは友達との話し合い時の思考の可視化ツールとなったことがあげられる。校内の教員からも、「シンキングツールによって苦手意識の強かった課題(特に書くこと・話すこと)に取り組めるようになり、自信をつけた子が多い。」「授業の内容が変わるという実感がある。続けて授業に取り組んでいきたい。」などの感想が寄せられている。教員集団としての前向きな姿勢があってこその成果とも言えよう。

今後、「シンキングツールのバリエーションをどう考えるべきか」「どのような選択をすれば良いのか」「個々のシンキングツールの段階性をどう考えれば良いのか」などが課題としてあげられる。

特別指定校としての2年間は終了した今年度、このテーマをさらに深めるべく動き出している。アドバイザーとして本当にうれしい流れである。体育を中心に進めるということだが、引き続き、関わっていくことになった。上板橋第四小学校の今後にも注目である。

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